ハラスメントしていました。

先日ハラスメント問題に関する研修を受けてきました。
2020年4月、企業にパワハラ対策を義務付ける改正法が施行されます。
法改正に伴い、ハラスメント問題の顕在化が予想されます。
企業は就業規則を改め、対応することが義務になってゆきます。
*セクハラ対策を義務付ける改正法は2019年4月に施行されています。

ここ数年で、ニュースで取り上げられるパワーハラスメント問題が増え、業界や組織の体質問題が表面化しています。ワイドショーで取り上げられると、「これだけ問題視されているのに、まだそんなことやっている所(人)あるのか」とコメントされる事例がたくさんあります。私も、あからさまなハラスメントに関しては呆れてニュースを聞き、自分はハラスメント行為をしていない!と、ある程度自信を持っていました。
しかし、今回の研修で私もハラスメント行為をしていたことが分かりました。

研修内で気づいた私がしていたハラスメント
① 以前所属していた団体の会議室にて…
「研修会の準備があるから、男の子たちは机と椅子を運んでほしい!」
② 飲み会の席で、年下の女性に対し
「お嬢さん、ほっぺにご飯粒ついてるよ」
③ 職場の朝礼で同僚の結婚報告を聞いていた際、年上の男性に向かい
「先輩、先越されていますよ!」

③に関しては、普段「お前はまだか」と冗談を言われていたので、そのお返しというか“ハラスメント返し”の意図があったので、OUTだと指摘を受ければそうだと分かっていました。しかし、①②に関しては、その自覚がなく、無意識に悪気なく口にしていた言葉でした。年下であったとしても、成人に対して「男の子」「お嬢さん」といった子ども扱いをしているような表現はハラスメントに該当します。その組織や部署内で、自分が平均年齢より上になった時、その自覚から少し年齢差を感じるような発言をしてしまう時期がありました。自分より年上がいない場面で「若いときよりお酒に酔いやすくなった」「筋肉痛が2日後に来る」等。また①では、職務を男女で分けるような割り振りをするのもNGです。当然ですが、女性でも机や椅子は運べます。男性にだけ体力仕事を依頼するようなことは業務ではしてはいけません。しかし、「気を付けていないとうっかりしてしまうよなぁ…」と今でも思っています。

セクハラは主観的な部分が大きくなるため、相手が不快かどうかでハラスメントか否かが分かれますが、相手が不快に感じた場合はOUTです。
「このくらいで不快になるなよ~」ではなく、
相手が不快に感じたらOUTになってしまう言動は改める必要があります。

パワハラはセクハラとは少し異なり、“適正な範囲の業務指示や指導” については、パワハラには当たりません。その“適正な範囲”がどこなのか、今後指針が示されてゆき、企業内でもより具体的な研修が必要になっていくでしょう。
(*2019年10月21日、厚生労働省より指針が示されました。)
まず個人にできることは、無意識に“してしまっている”ことに気づき、代替言動を考え実行することだと思いました。

ハラスメント問題は、個人だけの問題ではありません。ひとたび起きれば、組織全体の大きなリスクになります。従業員の心身の健康問題、自殺リスク、訴訟リスク、企業イメージの低下、休職停職による人的補填、風評被害による採用の問題…。問題を軽く見ず、あるいは受け手に責任転嫁をせず、1人1人が意識して気を付けていかなければなりません。

被害者が「これはおかしい、不当だ」と声をあげることができるようになってきて、ハラスメントが減りみんなが心地よく過ごせるようになっていくことはとても良いことです。一方で、
「どこからがハラスメント?どこまで良くてどこからがダメなの?」
「冗談のつもりなのに」
「愛着を込めただけで悪気のない言葉なのに」
と戸惑ってしまい、堅苦しさ、対人関係が希薄になっているように感じている人もいるでしょう。声をあげることができるようになってきたことは、まだほんの入り口にすぎません。本当にみんなが心地よく過ごせるようになるには、
声をあげ、問題を認識し、対処できるスキルを身に着け、問題が起きない組織や関係性を再構築していく必要があります。
難しいことですが、そのお手伝いをぜんとでやっていきたいと思っています。

厚生労働省ハラスメント対策の総合情報サイト 明るい職場応援団
https://www.no-harassment.mhlw.go.jp/
こちらもぜひご参照ください。

ぜんとは、各種研修•ハラスメント相談にも対応し、安心できる職場づくりのお手伝いをいたします。