「連載:家族療法家の臨床ノート連載―事例で学ぶブリーフセラピー」執筆こぼれ話・・・【第2回】カラス侵入禁止の貼り紙は効果があるのか?

いつもご覧いただきありがとうございます。
金子書房さんのNoteの連載「家族療法家の臨床ノート連載―事例で学ぶブリーフセラピー」(第2・第4水曜日更新)の2回目がリリースされました。
今回はカラス被害への対応からコミュニケーションについて考えています。

貼り紙でカラスの被害がなくなった

 岩手県上閉伊郡大槌町の大槌湾に面したところに「東京大学大気海洋研究所国際沿岸海洋研究センター」は東日本大震災で津波被害にあい、復旧もままならない状況で扉のない1回からカラスが侵入し、天井の断熱材がむしり取られたり、糞による被害が目立つようになりました。それが、「カラス侵入禁止」という張り紙を出したことで、カラスの被害がパッタリとなくなったという事例を中心にコミュニケーションの本質であるテキスト・コンテキストについて考えました。

ブリーフセラピーの文脈ではないカラスの事例

この事例を私はネットのニュースで初めて知りました。もちろん私は関与していませんし、ブリーフセラピーの文献や学会などで紹介されていたわけでもない、全くブリーフセラピーと関係のない事例です。しかし、非常にブリーフセラピー的な事例です。
私を含めてブリーフセラピーを実践している人間でもここまでブリーフな介入を考えることは難しい。そう思うほど、ブリーフセラピー的な介入で、このニュースを見た時には驚きだけではなく、嫉妬に似た悔しさを感じていました。

誰でもできるのがブリーフセラピー

ブリーフセラピーについて、この連載を通して「誰でもできること」を重視したいと考えています。今回の事例もブリーフセラピーを実践していない人のブリーフセラピー的な介入として紹介しました。私自身もブリーフセラピーが実践できているのは、ブリーフセラピーのセンスがあったとかではなく、ただ単に誰でもできるブリーフセラピーを自分なりに試行錯誤した結果だと思います。

家庭や学校・職場など様々なところでブリーフセラピーを多くの人が生かせるように、いろいろな情報をご提供させていただきます。

関連記事