不登校の理由がわからないことが多い、聞き続けることがマイナスにも?経験者の意見から考える

【PR】この記事には広告を含む場合があります。

不登校になる場合、必ず明確な理由があるかというとそうでもありません。「よくわからない」場合が多くあります。
原因探しばかりにこだわり、本当の問題解決を先送りした結果、問題が長期化・深刻化してしまう危険性があります。
しかし、私たちは不登校には必ず原因があると考えます。「学校を休むということはとても大きなこと。それを選ぶということは、それ相応の理由があるはずだ」と思っている人も多いでしょう。本当に理由がないのでしょうか?

この記事では、元不登校経験者のツイートを引用して、確認していきましょう。
なお、ここに引用しているツイートは全て、ご本人に引用の許可を頂いた上で、掲載をしております。

当サイトの独自の調査結果では、不登校の理由「わからない」が11.8%

当サイトでは、不登校経験者100名以上を対象に年2回ずつアンケート調査を実施しています。2023年上期に実施したアンケートでは、不登校になった理由を質問しています。その結果が以下の通りです。11.8%が「わからない」と回答しています。

本人が「わからない」場合が11.8%ですが、「本人はわかっていても、保護者には理解できない」場合や「本人はわかっていても、誰にも言いたくない」場合もあります。

例えば、この調査で「その他」の項目と回答した方は、友人関係でも、家庭や学校の問題でもないとなると、理由があってもどう説明していいか言葉にできない場合も多いでしょう。また、「家庭環境」が原因の場合に「家庭のせいだ」と保護者に面と向かっては言いにくい場合もあるでしょう。他の理由の場合でも、「余計な心配をかけたくない」などの理由で口を閉ざすことあります。

このアンケートの詳細は、以下の記事をご覧ください。
不登校アンケート2023上期調査結果 経験者に聞く「不登校のきっかけ」そして「気づき」

経験者のつぶやきから考える

それでは、実際にツイートを見ていきましょう。なお、この記事で紹介するツイートに関しては全てご本人から引用の掲載の許可を頂いております。

いおりさんの場合

まずは、いおりさん(@iorimiyake)のツイート。小学校3年生から中学卒業まで7年間不登校だった経験からの言葉です。

確かに、小学3年生で学校へいけない理由を言語化するのは難しいですよね。「幼いから言語化できない」という理由は確かにありそうです。

いおりさんは「行けない理由が言語化できない状態」について、他にも何度もツイートしております。

教師が朝の電話で「行けない理由」を聞き続けることは、子どもにも親にも負担になっているでしょう。

毎朝の学校への欠席連絡で負担がどんどん増えていきます。その状況では、学校と保護者や子どもの信頼関係が作られることはないでしょうし、さらに学校から足が遠ざかってゆくでしょう。

クゥーさんの場合

次は、陽気な元不登校@クゥーさん(@5kuuuuu5)のツイートです。クゥーさんも小学3年生から中学卒業まで7年間の不登校経験があるそうです。

学校にいけないだけでもその時は辛かったでしょう。その上で、理由を聞かれることが「嫌だったこと」とのこと。
不登校の子どもに、理由を聞き続けることは、もしかすると保護者が子どもへ嫌がらせを続けているようなものかもしれません。

いおりさんのツイートもそうですが、クゥーさんのツイートはさらに”いいね”が多いですね。それだけ多くの共感・同意を得ていることがわかります。

むらさきさんの場合

むらさきさんは、不登校経験者であり・現在は不登校支援者・研究者として活動しています。当事者の立場としてそして、専門家として不登校の原因追及の問題点について解説しています。

大事なことは、原因ではなく、これから

以上、ここでは不登校経験者のツイートから「理由がない場合もある」ことを確認し、理由を尋ね続けることによる弊害を見てきました。

ここで引用した方々は、みなさん「理由がない不登校を経験した」けれど、現在の生活はとても充実しています。
このことからも「不登校の理由を探し続けることの無意味さ」、そして「理由を明確にしなくても何とかなること」がわかるのではないでしょうか。
「不登校の理由がわからなければ対応できない」という考えは、捨てましょう。

原因探しの罠にはまることなく、「いま、何をすればよいか」を第一に考えることが大事だと改めて思います。

【関連記事】
子どもに「学校に行きたくない」と言われたときの対応。正論と共感の使い分けが大切

不登校克服のロードマップ へもどる

投稿者プロフィール

吉田 克彦
吉田 克彦公認心理師・精神保健福祉士
不登校・引きこもりの家族相談を行って20年超。
スクールカウンセリングから、東日本大震災の被災地心理支援、企業内カウンセラーなどを経て、現在は合同会社ぜんと の代表。