- 「学校に行きたくない」は誰にでもある気持ちであると理解できる
- 子どもの気持ちを受け止めることの大切さがわかる
- 子どもの話を聞く際の注意点を知れる
- 状況に応じた対応方法がわかる
- 「行きたくない」がSOSのサインである場合の対処法がわかる
「学校に行きたくない」
ある朝突然、子どもからこう言われたら、親としては慌ててしまいますよね。
「どうしたの?」「何かあった?」と矢継ぎ早に質問したり、「そんなこと言わないの!」と叱ってしまったり……。
でも、ちょっと待ってください。
「行きたくない」は誰にでもある気持ち
「行きたくない」という気持ちは、実は珍しいことではありません。
大人だって、仕事や家事に行きたくない日があるように、子どもも学校に行きたくない日があるのは当然のこと。
朝早く起きるのが辛い、苦手な授業がある、友達とケンカした、昨日夜更かしして眠い……。
理由は様々ですが、大人と同じように、子どもにも「行きたくない」と感じる日はあるのです。
むしろ、「学校に行きたい!」と張り切っている子の方が少ないかもしれません。
大切なのは、子どもの気持ちを受け止めること
「そんなこと言わないの!」「学校は楽しいところだよ!」
つい、こんな言葉をかけたくなりますが、子どもの気持ちを否定するような言葉は逆効果。
「そうだよね、行きたくない日もあるよね」「何かあったのかな?」と、まずは共感の言葉を伝えましょう。
子どもの気持ちを理解しようと努めることが、信頼関係を築く第一歩です。
「行きたくない」という気持ちを打ち明けるのは、子どもにとって勇気がいること。
まずは「話してくれてありがとう」と感謝の気持ちを伝えましょう。
まずは話に耳を傾ける
子どもが話したがっているようなら、じっくり話を聞いてあげましょう。
「どうして行きたくないの?」と理由を聞くのも良いですが、無理に聞き出そうとする必要はありません。
ただ話を聞くだけで、子どもの気持ちが楽になることもあります。
「話したくない」という場合は、無理強いせず、「いつでも話してね」と伝え、そっと見守ることも大切です。
子どもが安心して話せる雰囲気を作るために、以下の点に気をつけましょう。
- 落ち着いた場所で二人きりになる
- 優しい口調で話しかける
- 途中で遮ったり、意見を押し付けたりしない
状況に応じて対応を変えよう
子どもの様子や話の内容に応じて、対応を変えましょう。
具体的な悩みがある場合
いじめや友達関係の悩み、勉強の不安など、具体的な悩みがある場合は、一緒に解決策を考えてみましょう。
「どうしたら良いと思う?」と子ども自身の考えを尊重しながら、解決策を一緒に探ることが大切です。
必要であれば、担任の先生やスクールカウンセラーに相談するのも一つの方法です。
理由がはっきりしない場合
理由がはっきりしない場合は、無理強いせず、「ゆっくり休んでね」と声をかけ、様子を見守ることも大切です。
もしかしたら、疲れがたまっていたり、心のバランスを崩していたりするのかもしれません。
ゆっくり休むことで、気持ちが落ち着き、また学校に行きたくなることもあるでしょう。
理由のない不登校については、以下の記事を参考にしてください。
▶【まとめ】学校に行きたくないけど、理由がわからない。その背景と対処法
▶【小学生】理由がわからないけど学校に行きたくない小学生:親ができる具体的な支援とは?
▶【中学生】学校に行きたくない!原因がわからない理由と解決策
▶【高校生】「学校に行きたくないけど、特に理由がない」要因と対応策を解説。
▶ 不登校の理由がわからないことが多い?経験者の意見から考える
▶ 不登校の理由がわからないのは本当?専門家の意見を紹介
▶ 経験者110名に聞く 不登校のリアル①きっかけは「わからない場合もある」
▶ 「不登校の理由がわからない」でも原因を探りすぎるのは危険
「行きたくない」はSOSのサインかも?
「行きたくない」という言葉は、SOSのサインである場合もあります。
体の不調
- 体調が悪い
- 疲れがたまっている
- 寝不足
- 朝起きられない
- 頭痛、腹痛などの症状がある
学校での悩み
- いじめ
- 友達関係の悩み
- 勉強の不安
- 先生との関係
- クラブ活動でのトラブル
家庭環境の変化
- 引っ越し
- 家族の病気
- 兄弟姉妹との関係
- 親の不仲
子どもの様子を注意深く観察し、心配な場合は専門家に相談することも検討しましょう。
まとめ|焦らず、子どもの気持ちに寄り添おう
「学校に行きたくない」という言葉に、親はつい焦ってしまいがちです。
しかし、まずは落ち着いて、子どもの気持ちに寄り添うことが大切です。
そして、もし心配な場合は、一人で抱え込まず、専門家に相談することも検討しましょう。
- 子どもが「学校に行きたくない」と言うのは、珍しいことではない
- 大切なのは、子どもの気持ちを否定せず、共感し、話を聞くこと
- 具体的な悩みがある場合は、一緒に解決策を考え、必要に応じて専門家に相談する
- 理由がはっきりしない場合は、無理強いせず、ゆっくり休ませる
- 「行きたくない」はSOSのサインかもしれないので、子どもの様子を注意深く観察する