子どもが学校に行っていないけれど、土日はどんな過ごし方をすればいいのかしら?
学校に行っていないのに、外で遊ばせるのは良いことなのだろうか。
このような悩みを持っているご家族は多くいらっしゃいます。
本記事では、不登校の休日の過ごし方について解説していきます。
お子さんが不登校になると、本来学校がない休日の過ごし方についてどうすればいいか悩むご家族は多いです。
「学校に行っていないのだから、休みの日も家から出てはいけません」
「学校に行ってないのに外で遊ぶなんて恥ずかしい」
…などと思っているご家族もいるようです。
しかし、休日は思いっきり遊ぶ方が不登校克服につながります。
本記事では、不登校の休日の過ごし方についてご紹介していきます。
休日は積極的に体を動かそう!
「学校休んでいるんだから、休みの日も外に出ないで、家で静かに過ごしなさい」「学校行ってないのに、休みの日に遊ぶなんて認めない」というご家庭も多いようです。
しかし、学校に行っていないからこそ、休んでいるからこそ休日は外に出て体を動かしましょう。
友達と一緒に外で遊ぶことも、気分転換に繋がるためおすすめです。
体を動かして遊ぶメリット
体を動かすことで普段のストレス発散にもなりますし、夜ぐっすり眠れるようになります。
不登校と深く関連する起立性調節障害などの症状の改善にも繋がるため、平日は家で過ごしているお子さんこそ休日は外に出て遊んだ方が良いのです。
保護者が土日祝日休みでない場合
保護者様の仕事柄、土日祝日などに休みが取れない場合があります。
そういう場合は平日でも構いませんので、休みが取れた時にはぜひ一緒に遊ぶ機会を作りましょう。
たまの休みで、保護者様ものんびりしたり、自分の時間が欲しいと思うでしょう。
休みの時、毎回でなくても良いので、一緒に遊んだり出かけてみてください。
丸一日ではなく、半日や数時間でも構いませんので、お互いに疲れない程度にできる範囲で進めましょう。
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友人との遊び
一緒に外出できる友達がいる場合、子どもが行きたくても親が「あなたは学校に行ってないんだから、友達と遊んじゃダメ」と禁止することもあるようです。
しかし、せっかく友達が誘ってくれて本人も乗り気の場合は、ぜひ一緒に遊びましょう。
ご家族や学校の先生の言葉よりも友達の言葉の方がお子さん本人にとって響きやすいため、学校の友達がいる場合は大切にした方が良いです。
友達から学校の様子を聞くことで興味を持ち始めることもあります。
Aさんは、小学校高学年の男児です。
2か月ほど前から朝おなかがいたくなり、学校を休むようになりました。ここ1ヶ月は1日も学校に行っていません。
朝、お腹が痛くなりますが9時ごろにはお腹の痛みもなくなり、元気に過ごせるようになりました。
以前から、放課後は近所に住むBさんがAさんのうちに遊びに来てゲームなどで遊ぶことがありました。
Aさんが学校を休むようになってからは、放課後に学校の配布物などをBさんがAさんのうちにもってきて、いつも通り遊ぶようになりました。Aさんの保護者がBさんの保護者に連絡をして、「これまで通り遊んでほしい」と伝えていました。
しばらくたったある日、Aさんは親御さんに次のように言いました。
「僕明日から学校に行こうかな。朝からは無理かもしれないけど。保健室なら行けそう」
くわしく話を聞くと、いつものように放課後Aさんの家で遊んでいる時に、Bさんがポツリと「Aくんがいないと学校つまんないよ。学校にくればいいのに」と言ったそうです。
それを言われたAさんは「お腹痛いの朝だけだから、昼休みは遊べるかも」と答えたそうです。
その後、昼休み前後の保健室登校から始まり、徐々に学校の滞在時間が増やしていきました。
この事例のように、遊んでいる時に友達から「学校に来て」と言われて、翌日から登校するようになったという話も何度か聞いたことがあります。
もちろん、本人が遊ぶ気がなかったり、友人と会いたくないという場合はセッティングしても逆効果です。無理強いは避けましょう。
学校に行っても行かなくても、休日はかわらない
この記事では、不登校の休日の過ごし方についてカウンセラーの視点から考えてみました。
不登校であっても休みの日は外に出て思いっきり遊んだ方が体力的にも精神的にも良いです。
不登校のお子さんの場合、運動不足だったり引きこもり状態になることが多いので、休日など何か機会があれば遠慮なく外で思いっきり遊びましょう。。
友達に誘われた場合、遊んだり友人と話すことで良い気分転換になります。場合によっては、再登校のきっかけに繋がることあります。友達からの誘いがあれば積極的に勧めてあげましょう。