
子どもが「お母さんと一緒がいい」と離れてくれない。学校にもひとりで行けないし、育て方が悪かったのかな。
母子分離不安(母子密着)は、お母さんのせいではありません。
母子分離不安(母子密着)という言葉から、「母親と子供の問題」と見られがちですが、
実は家族をはじめとした関係者同士の相互作用の結果として生じる問題です。
つまり、「誰かのせいではなく、みんなで作った雰囲気」ととらえると、解決しやすいです。
この記事では、家族心理学の視点から母子分離不安(母子密着)の原因と解決策について紹介します。
この記事でお伝えしたいこと
母子密着とは何か?家族療法で使われる考え方
母子密着の意味
「母子密着」という言葉を聞くと、なんだか悪いことのように感じるかもしれません。
しかし、これは病気でも異常でもありません。
母子密着とは、お母さんとお子さんの心理的な距離がとても近い状態のことです。
親子の絆が深いことが前提にあります。お母さんのことが大好きで、お母さんも子どものことを大切に思っている。その愛情があるからこそ、距離が近くなっているのです。
ですから、母子密着は「問題」というより「状態」や「雰囲気」と捉えてください。
母子の境界があいまいになり離れることができなくなる
家族療法では、「境界(バウンダリー)」という言葉を使います。
境界とは、「自分と相手の間にある見えない線」のようなものです。たとえば、「自分の気持ち」と「相手の気持ち」を分けて感じられることを、「境界がはっきりしている」といいます。
母子密着の状態では、この境界が曖昧になりやすくなります。
日常的な例で説明しましょう。
お母さんが不安を感じていると、言葉にしなくても、お子さんがその不安を察知して、自分も不安になる。
逆に、お子さんが不安そうにしていると、お母さんも落ち着かなくなる。
このように、親子の気持ちが混ざりやすい状態が、「境界があいまい」になっています。
これは愛情が深いからこそ起こることであり、決して悪いことではありません。
ただ、この状態が続くと、お互いに離れることが難しくなることがあります。
また、お子さんの問題をお母さんが解決してしまう。
またはお母さんが不安になるとお子さんまで不安になってしまうという状況になります。
母子密着が生まれやすいパターン
母子密着は、日常の中で少しずつ積み重なって生まれます。以下のようなパターンがよく見られます。
子どもが親の感情を支えようとする
お子さんは、お母さんの表情や声のトーンにとても敏感です。
お母さんが疲れていたり、悲しそうにしていたりすると、「お母さんを元気にしなきゃ」「お母さんのそばにいなきゃ」と感じることがあります。

お子さんなりの優しさであり、悪いことではありません。
ただ、行き過ぎると子どもが母親の顔色ばかり気にするようになります。
親が子の不安に即応しすぎる
お子さんが不安を感じたとき、すぐに駆け寄って安心させてあげる。これは自然な親心です。
ただ、「不安を感じたらすぐにお母さんが来てくれる」という体験が積み重なると、
お子さんは「お母さんがいないと不安に対処できない」と感じることがあります。

愛情があるからすぐに駆け寄るのです。しかし、あまりにすぐに駆け寄りすぎると、お子さん自身がで問題を解決する機会がなくなり、お母さんがそばにいないと不安で仕方がない状態になります。
離れようとすると強い不安が出る
このように母親の顔色ばかりを伺ったり、母親がすぐに対応してしまうと、母親が少しでも離れると、強い不安が生まれやすくなります。

お母さんがいなくなったらどうしよう

この子を一人にして大丈夫かな
お互いにこのように考えてしまい、結果的に離れられなくなる。
どれも「誰かが悪い」わけではありません。
お互いに「良かれ」と思う対応をした結果、離れられない状態になってしまうのです。
母子密着はなぜ起きるのか?家族システムから解説
母子密着は、さまざまな要因が複雑に絡み合って生まれます。
一つの原因で説明できるものではありません。
家庭内ストレスの影響
家庭の中にストレスがあると、母子密着が生まれやすくなることがあります。
たとえば、経済的な不安、仕事のストレス、介護の負担など。
こうしたストレスがあると、家族全体が緊張状態になりやすく、その中でお母さんとお子さんの距離が近くなることがあります。
夫婦関係・家族構造の影響
夫婦関係や家族の構造も影響します。
母親が夫や家族との関係がうまくいかないと、子どもだけが心の支えになり、子どもとの結びつきが強まります。
さらに単身赴任や離婚などで父親が不在の場合、母子の距離が近くなりやすい傾向があります。

母親が家族の中で孤立すると、相対的に子どもと母親の結びつきが強くなります。これは自然なことであり、誰かを責める話ではありません。
親の不安が増幅されるサイクル
母子密着には、「サイクル(循環)」が存在することがあります。
母が子の不安を背負う
お子さんが不安を感じると、お母さんも「この子を守らなければ」と感じます。すると、お母さん自身も不安を抱えることになります。
子が母の不安を察知する
お母さんが不安を感じていると、お子さんはそれを敏感に察知します。「お母さんも不安そうだ」と感じると、お子さんの不安はさらに強まります。
このように、親子の不安がお互いに影響し合い、増幅していくことがあります。
繰り返しますが、これは決してお母さんの責任ではありません。さまざまな要因が複雑に絡み合った結果なのです。
母子密着と発達特性(ASD・ADHD)の関係
発達特性を持つお子さんの場合、母子密着が強まりやすい傾向があります。ここでは、その仕組みについて解説します。
発達特性が母子の距離に影響する仕組み
発達特性を持つお子さんには、以下のような傾向が見られることがあります。
- 変化に弱い(いつもと違うことに強い不安を感じる)
- 予測が苦手(次に何が起こるかわからないと不安になる)
- 外の世界の刺激に疲れやすい(音、光、人混みなど)
- 感覚過敏がある(特定の音や触感が苦手)
こうした特性があると、お子さんにとって「外の世界」は刺激が多く、疲れやすい場所になります。そのため、安心できるお母さんのそばにいたいという気持ちが強くなるのは自然なことです。
お母さんのサポートが増えるのも、当然のことなのです。
母子密着が強まりやすい理由
ASD(自閉スペクトラム症)の特性がある場合
ASDの特性を持つお子さんは、「いつもと同じ」であることに安心を感じます。逆に、変化やイレギュラーな出来事に対して、強い不安を感じることがあります。
学校という場所は、毎日さまざまな変化が起こります。席替え、行事、担任の先生の気分、クラスメイトの行動——お子さんにとっては予測できないことだらけです。
そうした環境から帰ってくると、「お母さんのそば」が唯一の安心できる場所になります。結果として、母子の距離が近くなりやすいのです。
ADHD(注意欠如・多動症)の特性がある場合
ADHDの特性を持つお子さんは、衝動性(思いついたらすぐ行動する)や多動性(じっとしていられない)があることで、学校で叱られる経験が増えることがあります。
「また怒られた」「自分はダメなんだ」という体験が積み重なると、自己肯定感が下がります。そうなると、「自分を受け入れてくれるお母さん」への依存が強まりやすくなります。
感覚過敏がある場合
感覚過敏があるお子さんにとって、外の世界は刺激でいっぱいです。教室のざわめき、蛍光灯の光、給食の匂い——大人には気にならないことでも、お子さんにとっては大きなストレスになることがあります。
そうした刺激から守ってくれるお母さんは、いわば「緩衝材」のような存在です。お母さんがそばにいることで、刺激が和らぎ、安心できるのです。
家族システムと相互作用という考え方
発達特性と家族システムは、お互いに影響し合います。
お子さんに発達特性があると、お母さんは「この子を守らなければ」と感じます。すると、サポートが増え、母子の距離が近くなります。
母子の距離が近くなると、お子さんは「お母さんがいれば安心」という体験を積み重ねます。すると、お母さんなしでは不安に対処できなくなり、さらに離れにくくなります。
このサイクルは、誰かが悪いから起こるのではありません。お互いを思いやる気持ちが、結果的に密着を強めてしまうことがあるのです。

「誰が悪いのか」と犯人探しをするのではなく、「みんなが楽になるにはどうすればいいのか」を考えていきます。
母子密着は悪いことなのか?誤解されやすい点

母子密着は「問題」ではなく「パターン」
ここで改めてお伝えしたいことがあります。
母子密着は、「問題」ではありません。それは、家族の中で自然に生まれた「パターン」です。
家族療法では、「このパターンは良い」「このパターンは悪い」という見方をしません。ただ、「今このパターンがある」という事実を、まず受け止めます。
そのパターンが家族にとって生きづらさを生んでいるなら、少しずつ変えていけばいい。ただそれだけのことなのです。
愛情が深いからこそ起きる
母子密着は、愛情が深いからこそ起こります。
お子さんのことを大切に思っていなければ、そもそも密着は起こりません。お母さんがお子さんを愛しているからこそ、守りたいと思うからこそ、距離が近くなるのです。
ですから、母子密着を感じたときに、「私が愛しすぎたせいだ」と自分を責める必要はありません。
誰かを責める考え方ではない
家族療法は、「誰が悪いか」を探す考え方ではありません。
「お母さんが甘やかしたから」「お父さんが関わらなかったから」「子どもがわがままだから」——こうした「犯人探し」は、家族療法の考え方とは異なります。
家族は、お互いに影響し合うシステムです。誰か一人の責任で問題が起こることはありません。
この視点を持つだけで、少し気持ちが楽になりませんか?
家族療法で見る「母子分離不安」の改善プロセス
母子密着のパターンは、少しずつ変えていくことができます。ここでは、家族療法の視点から、改善のプロセスについてお伝えします。
距離を取ることではなく柔軟性を取り戻す
「母子密着を解消する」と聞くと、「親子の距離を離さなければ」と思うかもしれません。
でも、家族療法の目標は「距離を取ること」ではありません。「柔軟性を取り戻すこと」です。
今は「近い」しか選べない状態かもしれません。でも、「近い」も「少し離れる」も「また近づく」も、その時々で選べるようになる。それが「柔軟性」です。
くっついていたいときはくっつく。離れても大丈夫なときは離れる。そんなふうに、状況に応じて距離を調整できるようになることが目標です。
小さな変化が大きな変化につながる
家族療法では、「小さな変化(スモールチェンジ)」を大切にします。
大きな変化を一気に起こそうとすると、家族全体に揺れが生じ、かえって不安が強まることがあります。
ですから、最初は本当に小さなことから始めます。
「今日は5分だけ、別の部屋で過ごしてみる」「お母さんがトイレに行っている間、一人で待っていられた」——こうした小さな成功体験を積み重ねることで、少しずつパターンが変わっていきます。
相互作用の変化が連鎖していく
家族はシステムですから、一人が変わると、他の人にも影響が及びます。
お母さんが「少し離れても大丈夫」と思えるようになると、その安心感がお子さんに伝わります。
お子さんが少し落ち着くと、お母さんもさらに安心できます。
このように、良い変化が連鎖していくことがあります。
焦らず、小さな変化を信じて進んでいきましょう。
カウンセリングの具体的アプローチ
家族療法の中でも、「ブリーフセラピー(短期療法)」というアプローチがあります。
ここでは、その具体的な方法をご紹介します。
特別な心理テクニックというより、日常の中でできる工夫として捉えてください。
例外探し
先ほど説明した「例外を探す」という方法です。
「いつもは離れられないけど、あのときは大丈夫だった」という場面を思い出してみてください。
- どんな状況だったか?
- 何が違っていたか?
- そのとき、お子さんはどんな様子だったか?
例外を見つけることで、「どうすればうまくいくか」のヒントが見えてきます。
その1.
仲良しの友達と遊んでいる時には、母親が買い物のために外出しても平気だった。
その2.
いつもは、母親がトイレに入る時も、呼びかけた時にトイレの中から返事をしないと大騒ぎをしていた小学1年女児。ただ、親戚の家に泊まりに行った時には、母親を探すことはなくお風呂も母親意外と入ることができた。
未来質問
「もし問題が解決したら、どんな生活になっている?」と想像してみる方法です。
たとえば、お子さんに「もし学校に楽しく行けるようになったら、放課後は何をしたい?」と聞いてみる。
未来の良いイメージを持つことで、そこに向かう気持ちが生まれやすくなります。
小さな課題を設定
大きな目標ではなく、「今日できる小さなこと」を設定します。
たとえば、「今日は玄関まで一緒に行く。玄関で手を振ってバイバイしてみる」など。
達成できそうな小さな課題から始めることで、成功体験を積み重ねていきます。
妨げとなる相互作用の整理

「うまくいかないとき、どんなパターンになっているか」を整理してみます。
たとえば、
子どもが泣く
↓
お母さんが不安になる
↓
お母さんが『行かなくていいよ』と言う
↓
子どもが安心して落ち着く
↓
落ち着いている子どもを見て、お母さんが「学校に行けるのでは」と働きかける
↓
子どもが泣く
泣けば行かなくて済むと学ぶ」というパターンがあるかもしれません。
このパターンに気づくだけで、「じゃあ、どこを変えられるかな」と考えるきっかけになります。
母子密着が強いときの注意点
母子密着に向き合うとき、いくつか気をつけていただきたいことがあります。
親の罪悪感を強めない
「自分が変わらなければ」と思いすぎると、罪悪感が強くなり、かえって苦しくなります。
ゆっくりで大丈夫です。完璧を目指す必要はありません。
子どもの自立を急がない
「早く一人で行けるようにならなきゃ」と焦ると、お子さんにもその焦りが伝わります。
自立は、安心感の土台があってこそ育ちます。まずは「安心できる関係」を大切にしてください。
力ずくの距離調整は逆効果
「もう一人で行きなさい!」と無理やり離そうとすると、お子さんの不安はかえって強まります。
力ずくの対応は、信頼関係を損ねてしまうこともあります。
安心できる基地が必要
子どもが外の世界に出ていくためには、「いつでも戻れる安心できる場所(安全基地)」が必要です。
「離れなさい」と突き放すのではなく、「いつでも戻ってきていいよ」という安心感を持たせながら、少しずつ離れる練習をしていきましょう。
家族ごとに違う回復の形
母子密着の状態も、回復の形も、家族によってさまざまです。
タイプ別のサポート例
子どもの不安が強いタイプ
お子さん自身の不安が強い場合は、まず「安心感のタンク」を満たすことが大切です。スキンシップを増やし、「大丈夫だよ」と伝え続けることで、少しずつ不安が和らいでいきます。
親の不安が強いタイプ
お母さん自身の不安が強い場合は、お母さんの心のケアが重要です。「この子は大丈夫」と思えるようになると、その安心感がお子さんにも伝わります。
境界が曖昧になりやすいタイプ
親子の気持ちが混ざりやすい場合は、「自分の気持ち」と「子どもの気持ち」を分けて感じる練習が役立ちます。「私は今、不安を感じている」「子どもは子どもの気持ちがある」と意識するだけでも、少し楽になることがあります。
家庭内ストレスが大きいタイプ
夫婦関係や経済的な問題など、家庭内にストレスがある場合は、そちらの対処も並行して考える必要があります。
25年以上前の、私が初めてカウンセリングをした事例です(紹介するにあたり、許可を得た上で、内容を脚色しております)。
Aさん(小4年男児)は、小学3年の頃から不登校になり、昼間はお母さんとずっと一緒に過ごしていました。妹さん(幼稚園年長)との仲は悪く、妹さんが幼稚園から帰ってくるといつも母親の取り合いで喧嘩をしていました。
父親は同居していましたが仕事が忙しく「家のことは妻に全て任せた」と言っています。兄妹と父親の中は悪いです。
そんな中、カウンセラーは母親に「父親への伝言」を1つお願いしました。
その結果、父親と母親が協力するようになり、Aさんと母親の距離感も広がってきました。その後、学校にも登校するようになり、兄妹ゲンカも劇的に減っていきました。

母親の立場としては「今さら父親に期待してもムダ」と父親への働きかけを避ける場合が多くあります。しかし、カウンセリングでは小さな働きかけをすることで大きく家族関係を改善させることができます。
母子密着と発達特性の理解が子どもの成長を助ける
発達特性があっても、親子の関係性が整えば、お子さんは成長していきます。
大切なのは、「発達特性があるから難しい」ではなく、「発達特性を理解した上で、その子に合った関わり方を見つける」ことです。
変化はゆっくり訪れます。焦らず、長い目で見守っていきましょう。
専門家を頼るタイミング
家族だけで抱え込むと、パターン(循環)が固まってしまうことがあります。
「同じことの繰り返しになっている」「何をしても変わらない」と感じたら、外部の専門家を頼ることを検討してください。

負のスパイラルがどんどん進んで問題が深刻化してしまうことがあります。早めに相談をすることで、負のスパイラルを抜け出すことができ、お母さん自身も
外部の支援で関係の再構築ができる
第三者が入ることで、家族の中では気づけなかったパターンが見えてくることがあります。
カウンセラーは、家族を責めるのではなく、一緒にパターンを整理し、変化の糸口を探すお手伝いをします。
医療と連携すべき場面
以下のような場合は、医療機関との連携も検討してください。
- お子さんの身体症状(腹痛、頭痛、不眠など)が強い
- お子さんが「死にたい」「消えたい」と言っている
- 親御さん自身が心身の不調を感じている
- 発達障害の可能性があり、診断を受けたい
ただし、診断は医師にしかできません。
この記事で「診断」を行うことはできませんので、気になる場合は専門機関にご相談ください。
よくある質問
Q学校の先生に母子密着のことを相談すべきですか?
相談してもよいですが、伝え方には工夫が必要です。「母子密着で困っている」と伝えるより、「今、親子でこんな工夫をしています」「学校ではこんな配慮をしていただけると助かります」という具体的な形で伝えると、先生も対応しやすくなります。
まずは、スクールカウンセラーに相談することをおすすめします。
▶ 初めてでも安心|スクールカウンセラー活用ガイド
Q母子密着が強いと、将来的に子どもの自立に影響しますか?
母今の状態がそのまま続くわけではありません。適切な関わり方と時間をかけることで、お子さんは少しずつ自立に向かいます。
大切なのは「安心できる基地」があることです。安心して戻れる場所があるからこそ、子どもは外の世界に挑戦できます。焦って突き放すのではなく、お子さんのペースで「離れても大丈夫」という体験を積み重ねていくことで、自然と自立の力が育っていきます。
Qカウンセリングを受けたいのですが、子どもが嫌がっています。親だけの相談でも効果はありますか?
はい、効果はあります。家族療法の考え方では、家族の誰か一人が変わることで、家族全体の関係性が変わっていきます。実際、親御さんだけのカウンセリングで状況が改善するケースは多くあります。お子さんが「行ってもいいかな」と思えるようになるまでは、まずお母さんだけで相談を始めてみてください。カウンセリングの間、母子が離れられるのであれば、大きな前進です。
Q小学校高学年になっても母親にべったりで恥ずかしいです。周りの目が気になります。
周りの目が気になるお気持ちはよくわかります。ただ、他の子と比べて焦る気持ちが、お子さんにも伝わってしまうことがあります。周りの目よりも、お子さんの心の安定を優先してください。適切な関わりを続けていけば、必ず変化は訪れます。
ただ、ご家族だけでは考えが堂々巡りになってしまいます。ぜひ専門家に相談しましょう。
まとめ:母子密着は変えられる。親子の柔らかな関係へ
ここまで読んでくださり、ありがとうございます。
最後に、大切なことをお伝えします。
母子密着は、誰のせいでもありません。
お母さんが悪いわけでも、お子さんが悪いわけでも、お父さんが悪いわけでもありません。家族がお互いを思いやる中で、自然に生まれたパターンなのです。
そして、このパターンは変えていくことができます。
一気に変える必要はありません。小さな変化を積み重ねることで、少しずつ「柔らかな関係」が育っていきます。
「近い」ときは近い。「少し離れる」ときは離れる。そんなふうに、状況に応じて距離を調整できる柔軟な関係性を、ゆっくり取り戻していきましょう。
一人で抱え込まなくて大丈夫です。つらいときは、専門家を頼ってください。
引用参考文献
「できる」ブリーフセラピー 2025 吉田克彦
更新情報
25/11/25 新規記事掲載


