この記事でわかること

  • なぜ毎日の欠席連絡が必要なのか?
  • 今日このまま使える欠席連絡の例文(コピペOK)
  • 毎日の電話連絡を“角を立てずに”減らす相談手順
  • すれ違いを防ぐ「合意チェックリスト」

学校からの毎日の連絡、気が重いですよね。
そのたびに、子どもに「学校に電話するけれど、今日学校行くの?」といちいち確認しているご家庭がほとんどです。
最近は、電話ではなくアプリで欠席連絡をする学校も増えましたが、アプリの場合でも負担は変わりません。
そのたびに子どものつらそうな顔を見たり、気まずい雰囲気になることもあります。

毎朝の欠席連絡は、学校と合意できれば減らせます。

この記事では、学校が毎日連絡を求め続ける理由も踏まえて、
角が立たず、すれ違いが起きにくい伝え方(例文)と、面談で合意するコツを紹介します。

この記事でお伝えしたいこと

吉田 克彦

吉田 克彦

公認心理師
不登校の家族支援25年超

欠席連絡は「安全確認」が目的です。
学校が安心できる代替案(連絡ルール)を作れば、毎日の電話は減らせる可能性があります。
ただし、学校ごとに運用が違うので“合意”が必須です。
この記事は以下の専門家によって執筆・監修されています。

執筆・編集責任:吉田克彦(合同会社ぜんと代表 公認心理師、精神保健福祉士)

  • 不登校の家族支援25年以上、3000家庭以上の支援実績
  • スクールカウンセラー歴20年以上。小学校、中学校、高校(全日制、定時制、通信制)全ての校種で勤務経験あり。
    →詳しいプロフィールはこちら

医学監修:友常祐介(社会医学・産業衛生指導医、労働衛生コンサルタント、医学博士)

欠席連絡を毎朝しないための現実的な3プラン

「毎朝の電話をやめたい」と思っても、いきなり「もう電話しません」と伝えるのは得策ではありません。
「毎日連絡する」or「まったく連絡をしない」という両極端は避けましょう。
学校側にも事情があるため、お互いが納得できる落としどころが大切です。

ここでは、私が実際にスクールカウンセラーとして提案する3つのパターンを紹介します。

プラン1:週1の定期連絡にする(おすすめ)

学校の「安否確認」と家庭の「負担軽減」のバランスが取れる方法です。
たとえば「毎週月曜日の放課後に担任と電話で状況を共有する」などです。
学校側も定期的に様子がわかるので安心しやすくなります。

体調や気持ちに変化があった時だけ追加で連絡すれば十分です。

こんな方におすすめ: 学校との関係は悪くないが、毎朝の電話がしんどいご家庭

プラン2:登校できる時だけ家庭から連絡する

「欠席は連絡不要、登校する時だけ連絡」という形です。
学校にとっても「連絡があれば登校」と明確で対応がしやすくなります。
そのため「欠席連絡を完全にやめたい」と伝えるより学校としても安心です。
長期の欠席が続いている場合は、このプランが現実的です。

こんな方におすすめ: 当面登校の見込みがなく、毎朝の連絡が形だけになっているご家庭

プラン3:毎朝は連絡するが「理由説明は省略」にする

「体調と気持ちの不調のため欠席します」とだけ伝え、
詳しい理由は「面談で整理してお話しします」と伝えます。
毎回「なぜ休むのか」を説明する負担がなくなるだけでも、気持ちはだいぶ楽になります。

こんな方におすすめ: 毎回理由を説明したくない、あるいは理由がはっきりしないご家庭

連絡の負担軽減を学校に伝える例文

学校にどのように伝えればよいのか、悩むご家族も多いと思います。
そこで実際に学校に伝える際の例文を紹介します。

なお、学校に伝える際には、電話ではなく連絡帳や手紙で伝えるのがおすすめです。
連絡帳や手紙の方が記録に残りやすく、担任も管理職などと共有しやすくなります。
以下の例文は、そのままコピーして使えます。状況に合わせてアレンジしてください。

例文1:週1に減らしたい(本命)

いつもご対応ありがとうございます。

現在、欠席が続いており、毎朝の欠席連絡が家庭として負担になっている状況です。

学校にもご心配をおかけしていると思いますので、安否確認のための連絡は残しつつ、連絡頻度を「毎朝→週1回(例:月曜放課後)」に変更させていただけないでしょうか。

体調や状況に変化があった場合は、その都度こちらからご連絡します。

可能であれば、担任の先生に加えて(学年主任/管理職/養護教諭)とも共有いただけると助かります。

例文2:理由を毎回聞かれるのがつらい

欠席理由について、本人に聞いても話してくれず、毎日困惑しております。
何か理由がわかればこちらから伝えますので、それまでは「体調不良」という理由にさせてください。

ご理解いただけますと幸いです。

なぜ学校は毎日連絡を求めてくるのか

お子さんが学校に行かない状況では、保護者の方もついつい物事をネガティブに考えがちです。
そのため、毎日の学校への連絡を求めることも「学校側の嫌がらせ」と受け取る人もいるようです。

もちろん、学校側は嫌がらせをさせるために毎日の連絡を求めているわけではありません。
学校が毎日連絡をさせるのは、理由があります。
「なぜ毎日連絡が必要なのか」がわかると、交渉もスムーズに進みやすくなります。

安否確認・安全確保のため

学校が最も心配しているのは、事件・事故に巻き込まれることです。

連絡なく登校していない場合、「家を出たけど学校に来ていない」可能性があります。そのため、「家にいること」「今日は休むこと」の2点を確認する必要があるのです。

登下校中の事故・事件は意外と多い

実際にどのくらいの事故・事件が起きているのか、データを見てみましょう。

  • 登校中の事件: 子どもが被害にあう事件の約15%が登校時に発生(千葉県警察の報告より)
  • 登下校中のケガ・急病: 全国で年間23,000件以上(日本スポーツ振興センターの報告より)

これだけの件数があるため、「連絡がない=何かあったかも」と学校が心配するのは当然といえます。

子どもに関する事件の15%が登校中

千葉県警察の報告によると千葉県内で子どもが被害にあう事件は1年間におよそ1100件ほどあります。
およそ1100件のうちの約15%が登校時に発生しています(下校時も合わせると約63%)

単純に計算すると千葉県内で170~180件(下校時も合わせると約700件)です。
文部科学省のデータによると年間の登校日数は200日前後なので、ほぼ1日に1件(下校中も合わせると3~4件)の事件が発生していることになります。
これは千葉県内のみのデータですので、全国ではさらにたくさんの事故が発生していることがわかります。

登校中の事故は、全国で一年間2万件以上発生

独立行政法人日本スポーツ振興センターの報告によると、全国での登下校中のケガや急病の発生件数は、年間で23642件も発生しています。
年間の登校日数(約200日)で割ると1日当たり120件近くの事故や急病が発生しています

これだけの件数が発生しているので、連絡がないことで学校側は
「もしかしたら、事故か何かに巻き込まれているかも」と心配するのは当然でしょう。

つまり、お子さんの安全を確かめるために欠席の際の連絡は必要なのです。

学校は、校門から中に入ってからだけ心配してくれれば、登下校のことなど気にしなくていいのに。

今学期になって一回も登校していないのだから、毎日電話しなくてもわかるでしょ?

事故の多くは「その日に限っていつもと違うことしていた」という時に起きやすいものです。

学校の例ではありませんが、保育園や幼稚園の置き去り事件は繰り返し発生しています。

子どもの安全を第一に考えるのなら「あぁ、多分今日も来ないはずだ」と思い込むのではなく、
「昨日までは休んでいたけれど、今日は学校に来ようとして、登校中に何かあったのかもしれない」と考えるのです。

この考え自体は、お子さんの安全を気にかけている学校として適切な配慮であり、「なんでそんな心配をするのだ」と非難することはできません。

学校からの電話連絡があったことで事件を早期解決できた事例

完全な不登校ではなく、登校したり数日間欠席した理を繰り返す中学生のAさんがいました。
その日は、Aさんは学校には登校しておらず、担任がいつものように自宅に連絡して電話に出ないため、保護者の携帯に連絡をしました。

保護者の話では、「いつも通り『行ってきます』と家を出ました。もう学校にいるはずです」とのこと。
登校中に事件や事故に巻き込まれたり、急病で倒れている可能性も考え、学校の職員が手分けをして、校舎内や学校の周囲を探しましが、見つかりません。

改めて、保護者に連絡をして、「学校に登校していない」と伝えました。
仕事に出ていた保護者もいったん家に帰り、家の中や心当たりのある場所を探したが見つかりません。
保護者から生徒が持っているスマートフォンにかけても全く返答がありません。

そこで、スマートフォンの位置情報を確認したところ、だいぶ離れた他県にいることがわかりました。保護者は急いで警察に相談をしました。

警察の協力を得て調べた結果、電車で2時間以上かかるところで、Aさんが発見され無事に保護されました。
Aさんはインターネットで知り合った異性に合うため、家族に「学校に行く」と伝えて最寄りの駅から電車に乗ったのです。

学校からの連絡があり、学校も家庭も早く対応したため、ギリギリで保護できました。
これが、学校からの連絡がなく、家庭も「学校に行っているものだ」と思い込んでいたら、気づくのが夕方以降になったでしょう。
遅くなれば、相手とのトラブルに巻き込まれたかもしれません。

なぜ学校への連絡は電話中心で、メールやSNSでの連絡が難しいのか

なぜ、今どき電話なのか、欠席の連絡だけなら電話ではなく、他の手段でいいという意見もあります。

メールやSNSでの確認はできない場合が多い

まず、メールの場合ですが、担任が朝にメールを確認する余裕はありません。
同様に、SNSでも確認ができません。

そもそも学校で許可された業務用のメールアドレスややSNSアカウントを持っていない先生がほとんどです。
以前は、担任の先生のプライベートの携帯メールやSNSで保護者と連絡を取るケースもありましたが、近年はプライベートのSNSを保護者や生徒に伝えることはありません。
当然ながら、勤務時間中はプライベートのスマホをいじってSNSをチェックはありません。

中にはメールやSNSでの欠席連絡が可能な学校もありますが、その場合は欠席連絡専用のアドレスが渡されているはずです。

アプリの普及はこれから

学校によっては、出欠席の連絡をアプリで行う場合もあります。
しかし、このアプリもまだ全国的に広がっているとは言えませんし、アプリを利用できる場合でも欠席する場合はアプリを通じて毎日連絡が必要になります。

また、アプリやメールの場合は「本当に保護者が送信しているのか」わかりません。
子ども自身が欠席の連絡をして、保護者が知らない可能性もあります。

学校から電話を打ち切りにくい理由

安否確認や安全確保のために電話連絡が必要なのはわかった。
でも、うちの子はずっと学校に行けてないので、毎日電話する必要ないのに。

学校が電話連絡を行う最大の目的は、安否確認、安全確保であることはご理解いただけたでしょう。
ある程度不登校が続いて「今日も来ないだろうな」と分かっていれば、電話連絡をする必要はないはずです。
しかし、電話連絡を続けるのには理由があります。

お子さんやご家族に誤解されたくない

学校から電話連絡を止めるということは、「学校がこの子を『学校に来る子』ではなく『学校に来ない子』とみている」ことを意味します。
そのため「学校に来てほしい」「いつでも待っている」というスタンスの学校側としては、「電話を止める」という判断はできません。

実際に、学校から「毎日大変でしょうから電話連絡を止めましょうか?」と提案すると「うちの子どもを見捨てるのか」「学校は休む子どもに電話もしてくれないのか」などと保護者からクレームを言われるケースも多くあります。
担任は電話連絡を止めたい場合でも、実際にそのようなクレームを経験したことのある管理職や学年主任が「学校に来てほしいという思いを伝えるためにも電話は続けた方がいい」と伝えることもあります。
そのため、担任からは電話連絡をやめることは難しいのです。

電話連絡を止めるためには

学校側では、安否確認・安全確保をするため電話をしています。
また登校しないとしても「学校に来てほしい」「見捨てたと受け取られたくない」などの理由から電話を止められません。

以上を踏まえて、対応を考えましょう。

担任に電話の際に「毎朝の電話での欠席連絡を止めたい」と伝えるだけでなく、さらに管理職や養護教諭、スクールカウンセラーなど別の学校関係者に話す方が良いことがあります。

電話連絡の時に伝えるのは、トラブルになりやすくNG

毎朝の電話連絡のついでに「もう、明日から電話連絡やめます」と伝えたくなるでしょう。
しかし、それはやめた方が良いです。

基本的には朝に電話連絡をするため家庭内でも忙しいですが、学校内でも特に担任は忙しい時間帯です。
慌ただしい中で伝えると、言い方がキツくなってしまったり、担任の返答も「わかりました」の一言で終わったりすることがあります。そっけない態度に受け止められてしまい、お互いに「なんだか感じが悪い」印象になってしまいがちです。

また、「すいません。無理なさらないでください」「結構ですから」「お気になさらずに」などのやんわりした表現の場合、断っているのか、気を使っているだけなのかわからない場合もあります。
その結果、「『結構です』と断ったのに、相変わらず電話がかかってくる」「『無理しないで』というのは、『大変じゃなければ電話をかけてきて』という意味だったのに、全く電話をかけてこない」など、すれ違いも起きてしまいます。

学校と保護者がお互いに不信感を募らせたり、関係がギクシャクすることがあります。
多くの場合は、このような些細なすれ違いがきっかけで学校と家庭の関係が悪化します。

学校で面談した上で伝えることが一番

一番確実なのは、担任と面談をしてその場で伝えることです。
担任と保護者さんの間で「毎朝の電話連絡しなくていい」と合意をしていても、管理職や学年主任などから「それは、保護者さんが気を使って『電話しなくていい』と言っているだけだから、引き続き電話した方がいい」などと言われます。
管理職や養護教諭などがわかっていれば、そのような面倒なことにはなりません。

担任の先生だけに伝えるのではなく、管理職などにも伝えておきましょう。

依頼する時は丁寧に

伝える場合の伝え方にも注意が必要です。「迷惑だから電話しないでください」「電話されると困ります」などと伝えるのは、厳しい表現です。
学校側の保護者さんへの印象も悪くなるかもしれません。「心配していただくのは非常にありがたいのですが、こちらから毎日電話連絡するのも正直負担になっているので、登校する時に電話をするかたちに変えたい」などと提案するとよいでしょう。

そもそも、うちの子が学校に行けなくなったのは学校の責任なのに、
なんで、担任にお願いする時にそこまで丁寧に言う必要があるの?。

お気持ちはとてもよくわかりますが、お互いに気持ちよく対応するためにも、相手を配慮した言葉遣いは大事です。

口頭ではなく記録に残すため、連絡帳に書いて学校に持参するのが良いでしょう。
連絡帳がない場合は、封筒に入れて持参することもできます。

また、口頭の場合は、伝えた際に手帳などに「●月●日〷時〷分、○○先生に伝え、『わかりました担任に伝えておきます』と返答あり」などと書いておくと良いでしょう。

こちら側が書くと、相手も自然とメモを取ることが多いです。
お互いに記録に残しておくことが大事です。

学校との関係は維持しよう

「毎日の電話連絡を止める」となると、担任はどうして良いのかわからなくなります。
特に、担任の先生に伝えず、管理職などだけに伝えてしまうと、担任は対応に困ります。

毎日の電話連絡をやめても学校との関係は維持しましょう。例えば、

  • 毎週末に1週間分の学校の配布物を受け取りに行く。
  • 毎日は電話しないけれど、月曜日の放課後に担任と電話をする。
  • 毎月通っているスクールカウンセリングは継続する

など、いろいろな形で学校とのつながりを維持しましょう。

家庭側が学校とのつながりを維持していれば、学校としても安心して見守ることができます。
学校との関係を絶ち切ってしまうと、学校側の動きが家庭には見えなくなります。
その結果、いきなり家庭訪問に来たり、電話をかけてきたり、あるいは放置される場合もあります。

よくある質問

A. 学校から安否確認の電話がかかってきます。
連絡なく欠席が続くと、虐待や事件に巻き込まれた可能性を疑われることもあります。いずれも、お子さんの身の安全を守るために必要な対応です。
大きな問題にならないよう、完全にやめるのではなく、頻度を減らしても続けることが大事です。

A. いいえ。「体調と気持ちの不調のため」とだけ伝え、詳細は面談で説明すると伝えれば、毎回の説明は省略できます。

A.学校によりますが、基本的には保護者からの連絡が求められます。
子どもが勝手に欠席連絡をして、保護者が知らないケースを防ぐためです。

A.連絡帳や手紙で伝えるのが効果的です。
口頭より記録に残りやすく、担任も上司に相談しやすくなります。この記事の例文をそのまま使ってください。

電話連絡を止めるのも大事な相互理解のチャンス

毎日の欠席の電話連絡について、なぜ必要なのか、そして止める際の留意点を紹介しました。
学校との関係が良好であった方が、望ましいことに変わりはありません。

ただ「迷惑だ」「うっとうしい」「ゆううつだ」などと否定的にとらえては非常にもったいない。
学校側の事情も理解しつつ「ありがたいけれど、しばらくはそっとしておいてほしい」という思いを伝えましょう。

学校と保護者が良好な関係を維持することは、不登校克服に向けてもとても役立ちます。

電話連絡を止めること。そのやりとりも学校との大切なコミュニケーションです。
ぜひ、相互理解のチャンスとして、家庭の状況を伝えたり、学校の思いを聞くといいでしょう。

この記事が、多くの保護者さんと学校関係者のお役に立てば幸いです。

\13200円が初回無料/
カウンセリングで悩みを解消する
5回の面接で家族が変わる!

引用参考文献

学校の管理下の災害(令和4年版) 独立行政法人日本スポーツ振興センター
不審者情報の分析結果 千葉県警察

更新情報

2024/08/21 新規記事掲載
2025/08/13 最新データに更新
2026/01/05 全体的な記事の修正とデータの更新
2026/02/04 構成を大幅改善、例文テンプレ・FAQ追加