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不登校の中学生が感じる「さみしさ」とは?保護者ができるサポート

「友達は学校で楽しく過ごしているのに、自分はひとりぼっちでさみしい…」
「家にいるけれど、家族ともあまり話せなくて孤独を感じる…」
「SNSを見ても、みんなの楽しそうな姿に心が苦しくなる…」

不登校の中学生が感じる「さみしさ」は、想像以上に深く、つらいものです。
友達と話せないこと、家族との距離、SNSでの疎外感

――これらが積み重なると、気持ちはどんどん沈んでしまいます。

この記事では、不登校の中学生がどんな場面で「さみしさ」を感じるのか。そして和らげる方法について、くわしく解説します!!

「さみしい」と感じるのは、決して悪いことではありません。
そして、その気持ちを乗り越える方法は必ずあります。

✔ 友達との関係が変わってしまい、どう接すればいいのか悩んでいる
✔ 家族に「さみしい」と言えないまま、孤独を抱えている
✔ SNSを見て余計に落ち込んでしまう

もし、あなたやあなたのお子さんがこうした気持ちを抱えているなら、この記事が助けになるはずです。
さみしさは、一人で抱え込むものではなく、少しずつ和らげていくことができます。

さみしさを感じる瞬間や、その対処法を知ることで、心が少しでも軽くなるかもしれません。
では、不登校の中学生が感じる「さみしさ」とは、どんなものなのでしょうか?

目次

不登校の中学生が感じる「さみしさ」の瞬間

不登校の中学生は、日常のさまざまな場面で「さみしさ」を感じます。
特に、友達との関係や家族との時間、SNSのやり取りなどで孤独を実感することが多いです。

  • 友達と話せない一人ぼっちのさみしさ
  • 家族が忙しく、一人で過ごす時間が増えるさみしさ
  • SNSで他の人と話が合わないさみしさ

不登校になると、友達と会話する機会が減り、関係が薄れるため孤独を感じやすくなります。
家族との時間が十分に取れない場合や、SNS上でも同級生のグループの話題についていけず、さみしさが強まります。

学校に行けない自分を責めているお子さんがほとんどです。
今まで楽しく話せた家族や友人との会話がつまらなくなっていき、さみしさを感じることで、さらに気分が落ち込むという悪循環になります。

友達と話せない一人ぼっちのさみしさ

不登校になり学校に通っている友達と話す機会が減ることで、孤独を感じやすくなります。
特に、みんなが学校で楽しそうに過ごしているときに、自分だけ取り残されているように思うことが多いです。

  • みんなが学校で楽しんでいるのに、自分は取り残されている感覚
  • 連絡を取るのが難しくなり、だんだん距離ができる

例えば、SNSでクラスや部活などのグループチャットがある場合、みんなが話しているのを見ても、自分は話題に入れず疎外感を覚えることがあります。
最初は連絡を取り合っていた友達とも、次第に会話が減り、関係が薄れていくのを実感すると余計にさみしくなります。

自分の気持ちを理解してくれる人がいれば、少しずつ心の負担も軽くなります。
無理に学校の話題に合わせる必要はなく、共通の話題があるといいですね。

学校に行けないことで、友達との距離が広がるのは自然なことです。
無理に学校の話題をせずに、テレビ番組、Youtube動画、ゲーム、アイドル、マンガなど共通の話題があるといいですね。

家族が忙しく、一人で過ごす時間が増えるさみしさ

家にいても家族が忙しく、話し相手がいないと、さらに孤独感が強くなることがあります。
保護者が仕事で忙しかったり、きょうだいと時間が合わなかったりすると、家にいても孤独を感じやすくなります。

家族の会話が少ないとどうしても、話題が「学校や勉強のこと」「これからのこと」などになりがちです。その結果、「イヤな話ばかりされる」と家族との会話を避けるようになり、さらにさみしさが強まってしまいます。

「さみしい」と伝えるのが難しいときは、一緒にテレビを観たり、ゲームをしたりするだけでも心が落ち着きます。
テレビやゲームの話題ばかりだと、家族としては「ゲームしているなら学校に行けるでしょ」とついつい、学校の話題になりがちです。

例えば、職場の上司で想像してみてください。

雑談もせず、顔を合わせるたびに
「今月の売り上げはどうなった?」
「休んでる暇があるなら、一生懸命働け」
などと言われたら、どんな気分になるでしょうか?

顔も見たくないし、話すのが怖くなってしまいます。

こういう時こそ、何気ない話が大事です。
お子さんにとって「成績のことしか考えないイヤな上司」ではなく「何でも話せる身近な上司」を目指してみてください

家族の会話についてこちらの記事でくわしく解説しています。
不登校と昼夜逆転:子どもの生活リズムを整えるためのヒント

SNSで他の人と話が合わないさみしさ

不登校になると、SNSでのやり取りが友達との唯一の接点になることがあります。
しかし、学校に行っていないことで話題が合わず、疎外感を感じることも少なくありません。

  • 学校の友達が楽しそうにしているのを見て、余計に孤独を感じる
  • つながる相手はいても、心を開ける関係ではない

例えば、友達が学校行事の写真をSNSに投稿しているのを見ると、自分だけ取り残されているように感じます。
また、SNS上でつながっている人がいても、本音を話せなくなり、気まずさを感じてしまいます。

SNSは便利なツールですが、無理に学校の話題に合わせようとする必要はありません。
興味のあるコミュニティや、気軽に話せる相手を見つけることが大切です。

SNSではつながっていても、無理に見なくてもいいですよ。

【関連記事】
友達とのSNSトラブル:原因、影響、そして解決策

なぜ、家族に「さみしい」と言えないのか?

不登校の中学生は、さみしさを感じていても、なかなか周囲に打ち明けられません。
特に、家族や先生に対して「さみしい」と言うのが難しい理由はいくつかあります。

  • 家族に心配をかけたくない
  • 「さみしいなら学校に行けばいい」と言われたくない

どのような理由で「さみしい」と言えないのか、具体的に見ていきましょう。

家族に心配をかけたくない

不登校の子どもは、家族が自分のことで悩んでいることを感じます。
そのため、余計な心配をかけたくないと思い、本音を言いにくくなります。

  • 「強がり」を見せてしまい、本音を言えない
  • 親が余計に不安になることを避けようとする

例えば、「さみしい」と言ったときに保護者が涙ぐんだり、必要以上に心配したりすると、子どもは「これ以上言えない」と思ってしまいます。
また、保護者が溜息をついたり、疲れている様子を見て、「これ以上負担をかけたくない」と感じることもあります。

子どもが本音を話せるようにするには、「大丈夫?」ではなく「最近どう?」とさりげなく聞くことが大切です。
親が過度に心配するのではなく、落ち着いた態度で接することで、子どもも安心して話せるようになります。

子どもは保護者の反応をとても気にしています。
家族の態度が変わることで、素直に「さみしさ」を表現できる場合もあります。

「さみしいなら学校に行けばいい」と言われたくない

不登校になると、家族から「さみしいなら学校に行って友達にあってくればいい」と言われることもあります。
この「学校に行って…」は大きなプレッシャーになります。

例えば、「さみしい」と打ち明けたときに親から「だから学校に行きなさい」と言われると、子どもは「やっぱり話すんじゃなかった」と思ってしまいます。

また、「さみしい=学校に行けばさみしくなくなる」と決めつけられると、子どもは理解されていないと感じて、さらに心を閉ざしてしまいます。

子どもの「さみしさ」は、学校に行けば解決するほどの単純なことではありません。
また、同級生などから無視や意地悪をされていて学校でも「さみしさ」を感じていて、その結果学校に行けなくなった場合もあります。

家族ができる「さみしさ」のサポート

不登校の子どもが感じる「さみしさ」を少しでも和らげるために、家族ができることがあります。
無理に学校へ行かせようとするのではなく、子どもの気持ちに寄り添うことが大切です。

家族がちょっとしたサポートをするだけで、子どもの「さみしさ」は軽くなることがあります。
無理に何かをさせるのではなく、まずは気持ちを尊重しましょう。

家族にできること

  • 子どもの気持ちを引き出す声かけ
  • 一緒に過ごす時間を増やす
  • ペット・趣味を活用する
  • オンラインでのつながりを活用する

家族が少し関わり方を工夫するだけで、子どもの「さみしさ」が和らぐことがあります。
では、具体的にどのようなサポートができるのか、詳しく見ていきましょう。

子どもの気持ちを引き出す声かけ

子どもが「さみしい」と言えないとき、家族の声かけ次第で本音を話しやすくなります。
ストレートに「さみしい?」と聞くのではなく、自然な会話の流れで気持ちを引き出すことがポイントです。

「さみしさ」を感じている子どもの会話をするときのコツ

  • 「何があったの?」と子どもの話を聞き出そうとせず、「ちょっと聞いてよ」と話かけてみる。
  • 早く本題に入ろうとせずに、日数をかけて徐々に話を広げていく。

「何があったの?」とか「最近どう?」と聞くのは、子どもにとっては答えにくいです。
何から話していいかわからないし、話したところで結局は「だったらこうすればいい」と余計なアドバイスをされるだけだと警戒してしまうのです。

家族の方から「ちょっと聞いてよ。さっきコンビニで買い物したら、こんな新商品が売ってたんだ。おいしそうだから買ってきちゃった。一緒に食べよう」などと、関係のない話をしてみましょう。
別にコンビニの新商品にこだわらなくても、その日の天気でもいいし、テレビドラマの話でも構いません。
共通の話題で楽しく話せる話題であれば何でもいいです。

さみしさを感じている子どもに家族がやってはいけない働きかけ

  • 「さみしさなんか感じちゃだめだよ。みんな応援しているんだから」と励ましのつもりでさみしさを否定する
  • 「そんな風に考えるからダメなんだ。もっと強くなれ」という根性論
  • 「そんなこと大したことない。私の時はもっと大変だった」という自分語り

以下のことは絶対に避けましょう。絶対に避けることは、子どもの話を「そんな風に考えるからダメなんだ」などと否定したり、「うんうん」と聞くことです。

無理に話させようとせず、「話したいときに話せばいいよ」という安心感を与えることが大切です。

お子さんの言葉を否定すると、お子さんは相談する気になれません。
まずは、お子さんの現状を認めることが、時間がかかるように見えて結局は一番の近道になります。

一緒に過ごす時間を増やす

お子さんにとって、家族と一緒にいる時間が増えるだけで安心感を得られることがあります。
特に、無理に話をさせようとせず、自然に過ごす時間を作ることが大切です。

  • 勉強や趣味を一緒に楽しむことで自然な会話を増やす
  • 無理に話をしようとせず、「一緒にいるだけで安心」を大切にする

一緒にテレビを観たり、ゲームをしたりするだけでも、子どもは親の存在を感じて安心できます。
また、子どもが興味のあることを一緒に楽しむことで、自然な会話が増えていきます。

「話をしなきゃ」と意識せず、ただ同じ空間にいることが心の支えになることもあります。
家族がリラックスしていると、子どもも安心して過ごせるようになります。

イライラしている人よりも、穏やかな人の近くで過ごしたいものです。
同じ部屋にいても別にイヤではない存在が理想的です。

ペット・趣味を活用する

子どもにとって、ペットや趣味が心を癒す大きな支えになることがあります。
特に、動物と触れ合うことや好きなことに没頭する時間は、「さみしさ」を和らげる効果があります。

  • 動物との触れ合いが気持ちを落ち着かせることがある
  • 興味のあることを見つけることで、「ひとりの時間」を楽しめるようになる

ペットを撫でたり遊んだりすることで、気持ちが落ち着き、ストレスが軽減されます。
絵を描く、音楽を聴く、ゲームをするなど、自分の好きなことに没頭する時間があると、気分転換にもなります。

「一人でいる時間がさみしい」と感じるときでも、夢中になれることがあれば、その時間を楽しむことができます。「何かやりなさい」と指示するのではなく、子ども自身が楽しめることを見つけるのを見守ることが大切です。

ただし、すぐにペットを飼うことはおすすめしません。
「子どものさみしさを和らげるためにペットを飼ったけれど、全く世話をしない」という話もよく聞きます。

「ペットを飼うとしたらどういうのを飼いたいか」
「どんな種類の動物がいるのか、それぞれの特徴は?」
「どのような世話をする必要があるのか」
・・・など、いきなり飼わなくても、準備段階でいろいろ話す内容が増えてきますし、調べることも出てきます。

趣味についても同様です。
すぐに道具を買い与えたり、習い事に通わせても多くの場合、長続きしません。

「そもそも何がやりたいの?」
「そのために準備することは?」
「どんな、メリットとデメリットがある?」
「何か問題が起きたらどうすればいい?」
という会話を重ねることで、具体的な対策を考えることができます。

「ペットを飼うか飼わないか」「新しい趣味をやるかやらないか」という結論はそれほど重要ではありません。
「ペットを飼うならどうすればいいか」
「どんな趣味がいいかな」
「そのための準備で必要なことは」
・・・など、途中のコミュニケーションが重要です。

オンラインでのつながりを活用する

オンラインでのつながりが心の支えになることがあります。
リアルの人間関係に不安があったり、外に出て誰かと会うことはできなくても、オンラインで誰かと会話することで、孤独感が和らぐことがあります。

  • フリースクールやオンライン学習で新しい人間関係を作る
  • ゲームや趣味のオンラインコミュニティを適度に活用する

フリースクールのオンライン授業に参加することで、新しい人との交流が生まれます。
オンラインゲームや趣味のコミュニティを通じて、気軽に会話できる仲間を見つけるのも一つの方法です。

オンラインのつながりに依存しすぎず、バランスよく活用することが大切です。
頭ごなしに「ネットはダメ」と否定するのではなく、適度な範囲で認めてあげると、子どもも安心して活用できます。

ネットでのつながりが、心の支えになることもあります。
ただ、子どもの好き勝手にやらせるのではなく、ある程度は保護者が制限を設けることが大事です!

家族が気をつけるべきNG対応

子どもが「さみしい」と感じているとき、家族の対応によっては、逆に子どもを追い詰めてしまうことがあります。
無意識のうちにプレッシャーをかけてしまう言葉や行動を避けることが大切です。

  • 「じゃあ学校に行けばいいじゃない」と言ってしまう
  • 無理に外に連れ出そうとする

親が良かれと思ってかける言葉でも、子どもにとっては大きなプレッシャーになることがあります。
それぞれのNG対応について詳しく見ていきましょう。

「じゃあ学校に行けばいいじゃない」と言ってしまう

子どもが「さみしい」と言ったときに、「だったら学校に行けばいい」と言ってしまうのは逆効果です。
この言葉は、子どもに「学校に行かない自分が悪い」と思わせてしまい、余計に孤独感を強める原因になります。

子どもが「友達と話せなくてさみしい」と言ったときに、「じゃあ学校に行けばいい」と返されると、「自分の気持ちは分かってもらえない」と感じてしまいます。

また、学校に行ったからといってさみしさが和らぐとは限りません。
クラスメイトなどからいじめや無視などをされた経験があり、学校で居場所がなかったため不登校になっている場合もあります。
この時に「学校に行けばいい」と言われるのは、子どもにとって絶望しかありません。

学校にも居場所がなく不登校になった場合、無理に「学校に行け」と言い続けると、家庭にも学校にも居場所がなくなってしまいます。
その結果「この世に自分の居場所はない」「消えるしかない」と、命を絶つ可能性もあり、大変危険です。

無理に外に連れ出そうとする

「気分転換に外に出よう」と誘うこと自体は悪くありません。
しかし、子どもが気が進まないときに無理に連れ出そうとすると、逆にストレスを感じてしまいます。

  • 子どもの気持ちを無視して、親の不安で動かそうとしない

「気分転換になるから」と無理に外出を勧められると、子どもは「出かけなきゃ」とプレッシャーを感じてしまいます。

「少し外に出てみる?」と提案するくらいにとどめ、子ども自身が選べるようにするのが理想です。

無理に外に連れ出されると、余計につらくなることもあります。
「留守番しててもいいけれど、せっかくなら一緒に行く?」くらいの気軽な提案がおススメです。

【関連記事】
子どもが学校に行きたくないと言ったら?【不登校初期対応のNG例と対処法】

カウンセリングの活用

子どもの「さみしさ」にどう対応すればいいのか分からないとき、専門家に相談するのも一つの方法です。

ぜんとカウンセリングは、不登校の子どもやその親が気軽に相談できるオンラインカウンセリングサービスです。

ご家族もさみしさを感じてしまうことがあるでしょう。
一緒に作戦会議をしましょう!

ぜんとのオンラインカウンセリングの強み

  • 1000件以上のご家族の相談経験を元に、うまくいくコツや避けるべき失敗がわかる。
  • 3回以内のカウンセリングで状況の改善を実感できる(返金保証あり)。
  • それぞれのご家庭の事情に合わせた、解決法を提案できる。
  • お子さんや他のご家族がカウンセリングに参加しなくても、問題解決を目指せる。
  • カウンセラーは全員、公認心理師(国家資格)保有者

「どう接すればいいのか分からない」「子どもの気持ちを知りたい」と思ったときに、カウンセラーと話すことで、具体的な対応策が見えてくることがあります。

オンラインで相談できるため、忙しい方でも気軽に利用できるのがメリットです。
「保護者自身の悩みを整理する」という意味でも、専門家のサポートを受けることはとても有効です。

無理に一人で抱え込まず、必要なサポートを活用してみましょう。

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