
スクールカウンセラーに相談したいけど、不安

相談する時に何を離せばいいのだろう
準備するものとかあるのかな

初めてスクールカウンセラーを利用する時にいろいろわからないことがありますよね。
スクールカウンセラー歴25年以上の私が、丁寧に説明します。
まとめ記事はこちら
▶ 【意味ない?】不登校をスクールカウンセラーへ相談するメリットとコツ
相談内容を整理する重要性
相談内容を事前に整理しておくことは、スクールカウンセラーとの相談をスムーズに進める上で非常に大切です。
保護者さんも忙しい中を仕事や家事の都合をつけてスクールカウンセラーに相談するのでしょう。
スクールカウンセラーも週に1日の勤務の場合がほとんどのため、一回の面接の中でどれだけ話ができるかが重要です。
相談したいことを箇条書きにする
頭の中を整理し、相談したいことを明確にしましょう。
「どんなことで悩んでいるのか」「いつから悩んでいるのか」など、具体的な内容を書き出してみましょう。
時系列で整理する
いつから、どのようなことがあったのか、時系列で整理することで、問題の全体像を把握しやすくなります。
誰が誰の相談したいか明確にする
お話を聞く中で、「誰の問題を軽減したいのか」がはっきりしないの場合があります。
例えば、不登校の場合で考えてみましょう。
- お子さんが学校に行かないことでどのように声掛けをしていいのかわからない
- 子どもの将来が不安
- 「無理やりにでも学校に行かせるべき」という意見と「本人の好きなようにさせるべき」と家族内で意見が分かれる
- ママ友・パパ友などに会いたくない。
これらの問題は、お子さんの問題ではなく保護者自身の問題です。
お子さんご本人、保護者の方、または両方で相談したいのかを明確にしておきましょう。
相談する上での希望を整理する
スクールカウンセラーに話を聞いてほしいだけなのか、具体的なアドバイスが欲しいのか、学校との連携を希望するのかなど、相談する上での希望を整理しておきましょう。
- 家族構成(一緒に住んでいる人)
- お子さんの性格(長所も短所も)
- 困っていること
だれの
どんなことが
いつごろから
どんな頻度で
どういうきっかけで
どうなると落ち着くか
ひどい時はどんなときか
成育歴
例えば、小学校までスポーツに自信のあった子が、中学に入り部活になじめず不登校になった事例(架空)を見てみましょう。
中学に入り、他の小学校から来たスポーツが得意な子に圧倒され、また先輩からも厳しく指導されて、学校に行くのが怖くなってしまいました。
家族構成:父・母・長男(中2)・次男(小5)
お子さんの性格
長所:夢中に取り組む、練習熱心、(以前は)明るかった、やさしい
短所:好き嫌いが激しい、引っ込み思案、勉強が苦手(特に英語と数学)
困っていること
・だれの:長男
・どんなことが:不登校
・いつごろから:中1の春
・どんな頻度で:中1の2学期からは1日も登校していない
・どういうきっかけで:部活動でのトラブル
・どうなると落ち着くか:家では落ち着いている
・ひどい時はどんなときか:機嫌が悪いと暴れることがある。
このようにまとめていくと、スクールカウンセラーとの話もスムーズに進みます。
また、情報をまとめながら状況を整理することもできます。
そのため、「これを書くだけで子どもへの接し方が変わって、家族関係が改善した」というご家族も少なくありません。
守秘義務について
スクールカウンセラーには守秘義務があります。 相談内容や個人情報は、本人の同意なしに、他の先生や保護者に伝えることはありません。
ただし、例外として、以下のような場合には、秘密が守られないことがあります。
- 本人の生命や安全が脅かされている場合: 例えば、自傷行為や自殺の危険性がある場合など。
- 犯罪行為に関わる場合: 例えば、虐待や犯罪被害を受けている場合など。
これらの場合には、関係機関と連携して、必要な保護や支援を行うために、情報共有が行われることがあります。 ただし、その場合でも、本人の同意を得るように努めます。
スクールカウンセラーへの相談で期待できること
スクールカウンセラーに相談することで、以下のようなことを期待できます。
問題解決のサポート
専門的な知識や経験に基づいたアドバイスやサポートを受けられます。
精神的な支え
悩みを聞いてもらうことで、気持ちが楽になったり、安心感が得られたりします。
情報提供
不登校やいじめなどに関する情報提供を受けられます。
学校の先生との連携
必要に応じて、学校の先生と連携して、お子さんのサポートをしてくれます。
心のケア
お子さんだけでなく、保護者の方の心のケアも行ってくれます。
スクールカウンセラーの相談で期待できないこと
具体的な対応策の検討
学校や家庭で、どのような対応をすれば良いのか、一緒に考えてくれます。
一方で、スクールカウンセラーに相談しても、以下のようなことは期待できません。
問題の即時解決
問題解決には時間や努力が必要です。
魔法のような解決策
スクールカウンセラーは、魔法使いではありません。問題解決のためには、本人や保護者の協力も必要です。
強制的な解決
スクールカウンセラーは、お子さんとご家族全ての関係者の人権と意思を尊重します。
例えば、子どもが「絶対に学校に行きたくない」という状況で、保護者の方が「無理やり学校に連れていく」という行為を肯定したり、協力することはありません。
まとめ|安心して相談できる環境を作ろう
スクールカウンセラーに相談する前に、相談内容を整理したり、信頼関係を築くための心構えをしたりすることで、安心して相談できる環境を作ることができます。
守秘義務について理解し、相談後に期待できること、できないことを知っておくことも大切です。
この記事が、スクールカウンセラーへの相談を検討する上で、少しでもお役に立てれば幸いです。
- 相談内容は事前に整理し、相談したいことを明確にしておく
- スクールカウンセラーを信頼し、正直に話す
- 守秘義務は原則だが、生命や安全に関わる場合は例外もある
- スクールカウンセラーは問題解決をサポートする存在であり、魔法の解決策はない
- 相談することで、精神的な支えや情報提供、具体的な対応策の検討などのメリットがある
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▶ 【意味ない?】不登校をスクールカウンセラーへ相談するメリットとコツ
引用文献
文部科学省「2 スクールカウンセラーについて」児童生徒の教育相談の充実について―生き生きとした子どもを育てる相談体制づくり―(報告)
吉田克彦・若島孔文編著:小学校スクールカウンセリング入門 2008 金子書房
教育相談情報提供システム:スクールカウンセラーをめぐる課題 独立行政法人国立特別支援教育総合研究所