不登校と学習障害(LD)の関連について徹底解説

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不登校になる理由や背景は子ども一人ひとりによって違いますが、発達障害のひとつであるLDが原因で不登校になる子どもが増えています。
本記事では、LDとはどのようなものなのか、LDの特徴、不登校との関連とその理由、LDかどうか判断する方法をご紹介します。

この記事を書いた人

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吉田 克彦(公認心理師・精神保健福祉士)

スクールカウンセリング歴20年以上、小学校・中学校・高校(全日制・定時制・通信制)での活動経験あり。東日本大震災の被災地心理支援、業界最大手の化学製品会社の常勤カウンセリングなどを経て、現在は合同会社ぜんと代表。
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LDとは?

LD(学習障害)とは、基本的には全般的な知的発達に遅れはないが、聞く、話す、読む、書く、計算する又は推論する能力のうち特定のものの習得と使用に著しい困難を示す様々な状態を指すものです。
LDはその原因として、中枢神経系に何らかの機能障害があると推定されますが、視覚障害、聴覚障害、知的障害、情緒障害などの障害や、環境的な要因が直接の原因となるものではありません。
LDは先天性の障害であるため、親の育て方や子どもの努力不足による問題ではありません。

LDの特徴

LDには、大きく分けて「読字障害」、「書字障害」、「算数障害」があります。
それぞれの特徴は下記の通りです。

読字障害

・音読が遅く、読み間違える
・読んでいる文章の意味を理解することが難しい
・文章を読むのがたどたどしく、文章の内容をつかんだりまとめたりすることが難しい

書字障害

・バランスのとれた文字を書くことが難しい
・文章を書く時に助詞などをうまく使いこなせない
・板書など書き写しの速度が極端に遅い
・考えた内容を書いて表現することが難しい

算数障害

・数の概念が身につかず、数系列の規則性などの習得が難しい
・計算を習得することが難しい
・文章題を解くのが難しい

LDだからといって上記のすべてに当てはまる訳ではありませんが、当てはまる項目が多ければスクールカウンセラーや病院などの専門家に相談してみると良いでしょう。

不登校とLDの関連

LDなど発達障害の有無に関わらず不登校はどの子にも起こる可能性のあることですが、LDを持つ子どもの方が定型発達の子どもと比較すると学校生活で困難を多く感じることから、不登校になる割合は高いです。

また、不登校になった後に通院先の病院でLDと診断されるケースもあります。

LDを持つ子どもが不登校になる理由

LDを持つ子どもはその特性から、授業がわからない、ついていけないといった理由で不登校になることが多いです。
また、クラスメイトから勉強ができないことをからかわれるなど、友人関係の面でも支障をきたす場合があります。

LDかどうか判断するには?

LDかどうか判断するには、病院を受診し診断を受ける必要があります。
病院ではまず脳波検査、頭部のCT、MRIなどでてんかんや脳の器質的な病気といった異常がないかを検査します。
その後知能検査や認知能力検査などの心理検査を行い、これらの情報を元にLDかどうかを判断します。

LDと診断されたら、どうすればいいの?

実際にLDと診断された場合、その子どもの学校生活での負担が減るように理解や配慮を求めることができます。
例えば文字を書くことに困難を抱える子どもの場合、タブレット端末を使用して授業に参加する、個別支援学級に通級するなどの合理的配慮があります。

さいごに

このように、LDを抱える子どもと不登校には関連があり、LDの子どもが学校生活に上手くなじめるようにするためには工夫と対策が必要となります。
また近年では発達障害を抱える子どもが学習しやすい環境を整えようとしている学校も増えており、今後LDの認知度や理解度は上がっていくのではないかと予測しています。

参考文献

https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo0/toushin/attach/1396626.htm

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投稿者プロフィール

吉田 克彦
吉田 克彦公認心理師・精神保健福祉士
不登校・引きこもりの家族相談を行って20年超。
スクールカウンセリングから、東日本大震災の被災地心理支援、企業内カウンセラーなどを経て、現在は合同会社ぜんと の代表。