「こんな小さい会社でストレスチェックやっても意味ないよ」
社長もそう言っているし、自分もそう思う。そう考えるのも間違いではありません。
正直言うと、ストレスチェックは、意味がないです。
誤解を恐れずに言えば、「ストレスチェックは意味がない」といえるのが大事なのです。
この記事でお伝えしたいこと
▶ 50人未満の事業場へのストレスチェックはぜんとにおまかせ!(近日公開)
執筆・編集責任:吉田克彦(合同会社ぜんと代表 公認心理師、精神保健福祉士)
- 不登校の家族支援25年以上、3000家庭以上の支援実績
- スクールカウンセラー歴20年以上。小学校、中学校、高校(全日制、定時制、通信制)全ての校種で勤務経験あり。
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ストレスチェックは避難訓練と同じ──やり続けることに意味がある
「意味がない」と思ってもきちんと実施するものです。
仕事をしていれば、そういうものに心当たりがあるのではないでしょうか。
そもそもストレスチェックって何をどこまでやるの?と思った方は、50人未満の会社のストレスチェックをまとめたこちらの記事をご覧ください。
避難訓練が必要ないと感じるのは、火事が起きていないから
避難訓練を楽しみにしている人は、ほとんどいません。
面倒くさいし、仕事の手を止めなきゃいけないし、毎年同じことの繰り返しです。
やったところで何が変わるわけでもない。
でも、もし本当に火事が起きたとき、避難訓練の効果が発揮されます。
また被害が出た場合「避難訓練をやっておけばよかった」と思うでしょう。
何事もなく終わる避難訓練ほど、成功した訓練です。
運送業の方なら、日常点検(運行前点検)と同じです。
毎朝タイヤのナットの締まり具合を確認して、毎朝「異常なし」。
何年やっても何も起きない。
それが普通です。基本的には意味がない。
でも、日常点検を怠ることでタイヤが外れる事故が起きることもあります。
当然ながら「なぜ点検をしていなかったのか」と会社が責任を問われます。
ストレスチェックも、この構造と同じです。
毎年やって、毎年「特に問題なし」。それでいいのです。
「意味がなかったな」と思えるのは、それだけで幸福なことなのです。
こころの健康診断で「異常なし」が出る会社は健全な会社
毎年の健康診断を受けて「異常なし」。
「受けた意味あったかな」と感じたことはないでしょうか。
「健康診断を受けてよかった、重い病気が早期に見つかった」とならない方が良いのです。
ストレスチェックは、いわば「こころの健康診断」です。
受検して、何もない。「面倒くさかったな」で終わる。それがいちばんいい結果です。

ストレスチェックの場合は、全体の1割が高ストレス者になるように設定されています。したがって、基本的に10人いれば一人が高ストレス者に該当します。
面倒だからこそ、手間をかけない方法を選ぼう
ストレスチェックを実施するなら、できるだけ手間をかけずに済ませたいところです。
外部に委託すれば、会社側の作業は「案内して、時間を確保する」くらい
厚生労働省の50人未満向けマニュアルでは、ストレスチェックの実施を外部の業者に委託することが推奨されています。
外部に委託した場合、会社側がやることは限られています。社内で担当者を1人決めて、業者と契約する。従業員に「ストレスチェックをやります」と案内して、受検する時間を業務中に確保する。あとは業者側が、調査票の配布から結果の通知、高ストレス者への対応まで進めてくれます。
▶ 具体的な手順を知りたい方は、こちらの記事で全体の流れをまとめています。
▶ 外部委託と自社実施の違いを比較したい方は、こちらの記事をどうぞ。
「結果が社長にバレるのでは」という不安も、外部委託なら起きない
「10人しかいない会社でストレスチェックをやったら、誰が高ストレスか社長にバレるはず」
──この心配はもっともです。従業員から聞かれることもあると思います。
外部の業者に委託した場合、個人の結果は業者から本人に直接届きます。
本人が「会社に見せてもいい」と同意しない限り、結果が社長や上司に伝わることはありません。
まとめ
ストレスチェックは意味がないと考えるのも当然です。
避難訓練と同じで、何事もなく終わるのがいちばんいい。
「面倒くさい」けどちゃんとやる職場は、とても健全です。
何もなく「意味ないよね」と笑って言えることが大事なのです。
もちろん、全員に意味がないわけではありません。
1割の人は高ストレス者に該当するため、ストレスチェックをきっかけに生活や仕事を見直すことができます。
大きな事故や不調につながらないようにストレスチェックを有効に活用しましょう。
「面倒だけど、まあやっておくか」という軽い気持ちで大丈夫です。
外部に委託すれば手間もほとんどかかりません。
▶ 50人未満の事業場へのストレスチェックはぜんとにおまかせ!(近日公開)