お子さんが学校を休み始めた時、保護者として何をしたらよいか、どのようにサポートすればよいのか、悩むことが多いでしょう。
本記事では、子どもの気持ちを理解しつつ、家庭でできる具体的な対策を段階的に解説していきます。
これを読むことで、少しでも安心してお子さんのサポートができるようになることを願っています。
不登校かも?子どものサインを見つける
身体のサイン
- 朝なかなか起きられない
- 食欲がない、食べる量が減った
- 頻繁に頭痛や腹痛を訴える
朝、なかなか起きられなかったり、食欲がなくなったりするのは、体からのSOSかもしれません。
また、頭痛や腹痛などの身体的な不調も、心のストレスが原因で起こることがあります。
お子さんの体調の変化に気を配り、いつもと違う様子が見られたら、まずはゆっくり休ませてあげましょう。
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心のサイン
- 気分が沈みがちで、笑顔が少ない
- 何に対してもやる気が出ない
- ささいなことでイライラする
不登校の前兆として、気持ちの変化が現れることもあります。
笑顔が減ったり、好きなことにも興味を示さなくなったりするのは、心のSOSかもしれません。
また、些細なことでイライラしたり、感情のコントロールが難しくなったりすることもあります。
お子さんの心の状態に気を配り、変化に気づいたら、優しく声をかけてみましょう。
行動のサイン
- 遅刻や欠席が増えてきた
- 以前は好きだったことをしなくなった
- 部屋に閉じこもりがちになった
行動の変化も、不登校のサインの一つです。
遅刻や欠席が増えたり、部活動や習い事に行きたがらなくなったりするかもしれません。
また、自分の部屋に閉じこもりがちになり、家族とのコミュニケーションが減ることもあります。
お子さんの行動の変化に気づいたら、まずは見守る姿勢を大切にしましょう。
そして、何か困っていることはないか、優しく声をかけてみてください。
不登校の初期対応:焦らず子どもの心に寄り添う
まずは受け止める
- 否定したり、責めたりしない
- どんな気持ちも受け止める
- 安心できる居場所を作る
お子さんが不登校になった時、保護者として一番大切なのは、お子さんの気持ちを否定せず、受け止めることです。
「学校に行きなさい!」と無理強いするのではなく、「つらいね」「何かあったの?」と優しく声をかけてみましょう。
そして、お子さんが安心して過ごせる居場所を作ってあげることが大切です。
焦らず、お子さんのペースに合わせて、ゆっくりと向き合っていきましょう。
具体的な対応策
- 先生に状況を伝える
- 担任の先生と面談する
- スクールカウンセラーに相談する
お子さんの不登校に気づいたら、まずは学校に相談してみましょう。
担任の先生やスクールカウンセラーは、お子さんの状況を理解し、適切なサポートをしてくれます。
一人で抱え込まず、専門家の力を借りることも考えてみましょう。
専門家の力を借りる:一人で抱え込まないで
相談窓口や支援団体を探す
- スクールカウンセラーに相談する
- 自治体の教育相談センターを利用する
- 民間のカウンセリング機関を利用する
- 電話相談、メール相談などを利用する
- 地域の支援団体に相談する
不登校に関する相談窓口や支援団体は、全国各地にあります。
電話やメールでの相談はもちろん、対面での相談も可能です。
一人で悩まず、専門家のアドバイスやサポートを受けることで、気持ちが楽になることもあります。
まずは、安心して相談できる場所を見つけてみましょう。
くわしくはこちらの記事をご覧ください。
▶ 不登校の相談はどこにすればいい?公的or民間、有料or無料、選び方を徹底解説
医療機関を受診する
- 身体的な原因がないか確認する
- 心のケアが必要な場合は専門医に相談する
不登校の原因が、身体的な病気や心の問題である場合もあります。
お子さんの様子を見て、気になる点があれば、早めに医療機関を受診しましょう。
専門医の診断や治療を受けることで、不登校の改善につながることもあります。
家庭でのサポート:安心できる環境を作る
ゆったりとした時間を作る
- 一緒にご飯を食べたり、テレビを見たりする
- ゆっくりとおしゃべりを楽しむ
- 焦らず、お子さんのペースに合わせて過ごす
不登校のお子さんにとって、家庭は安心して過ごせる場所であるべきです。
まずは、お子さんと一緒にゆったりとした時間を過ごしましょう。
焦って何かをさせようとするのではなく、お子さんのペースに合わせて、ゆっくりと向き合っていくことが大切です。
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一緒に楽しめることを見つける
- 散歩やゲーム、映画鑑賞など
- 好きなことを一緒に楽しむ
- 新しいことに挑戦してみる
お子さんと一緒に楽しめることを見つけてみましょう。
共通の趣味を持つことで、会話が増え、心の距離が縮まることもあります。
また、新しいことに挑戦することで、お子さんの興味関心を広げ、自信を取り戻すきっかけになるかもしれません。
学習支援:学びの選択肢を広げる
オンライン教材や家庭教師の活用
- 自分に合ったペースで学習できる
- 苦手な教科を克服できる
- 学習意欲を高める
不登校のお子さんの中には、学校での学習に苦手意識を持っている子もいるかもしれません。
オンライン教材や家庭教師を活用することで、お子さんのペースに合わせて学習を進めることができます。
また、苦手な教科を克服したり、学習意欲を高めたりする効果も期待できます。
くわしくはこちらの記事をご覧ください。
▶ 不登校の子どもにはオンライン教材が最適と考える11の理由
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図書館や学習支援施設の利用
- 静かな環境で集中して学習できる
- 同じように不登校の子どもたちと交流できる
- 学習相談や進路相談ができる
図書館や学習支援施設は、無料で利用できる学習スペースを提供しています。
静かな環境で集中して学習できるだけでなく、同じように不登校の子どもたちと交流する機会もあります。
また、学習相談や進路相談など、専門家によるサポートを受けることも可能です。
自宅学習の環境を整える
- 学習スペースを確保する
- 教材や参考書を揃える
- 集中しやすい環境を作る
自宅学習をする場合は、学習スペースを確保し、必要な教材や参考書を揃えましょう。
また、テレビやゲームなど、気が散るものを遠ざけ、集中しやすい環境を作ることも大切です。
保護者の方は、お子さんの学習を温かく見守り、励ましてあげましょう。
進路について考える:焦らず、ゆっくりと
高校進学、通信制高校、高卒認定など
- 多様な選択肢があることを知る
- お子さんの興味や適性に合わせて選ぶ
- 将来の夢や目標を一緒に考える
不登校のお子さんにとって、進路選択は大きな悩みの一つです。
高校進学以外にも、通信制高校や高卒認定など、さまざまな選択肢があります。
お子さんの興味や適性、将来の夢や目標などを考慮し、焦らずじっくりと進路について話し合いましょう。
フリースクールや適応指導教室の利用
- 学校復帰を目指す
- 社会性を身につける
- 自分に合ったペースで学習する
フリースクールや適応指導教室は、不登校のお子さんにとって、学校以外の学びの場を提供しています。
学校復帰を目指すお子さんだけでなく、自分に合ったペースで学習したいお子さんや、社会性を身につけたいお子さんにもおすすめです。
子どもの興味や適性に応じた進路選択
- 好きなことや得意なことを活かせる進路を探す
- 専門学校や職業訓練校も選択肢の一つ
- 進路相談窓口などを活用する
進路選択は、お子さんの将来を左右する大切な決断です。
お子さんの興味や適性、将来の夢や目標などをじっくりと話し合い、最適な進路を見つけましょう。
保護者自身のケアも忘れずに
- 同じ悩みを持つ保護者と交流する
- カウンセリングや支援団体を利用する
- 自分の時間を持つことも大切
お子さんの不登校に悩む保護者の方は、一人で抱え込まず、周りの人に相談したり、支援団体を利用したりすることが大切です。
同じ悩みを持つ保護者と交流することで、気持ちが楽になったり、新たな発見があったりすることもあります。
また、カウンセリングを受けることで、自分の心のケアをすることも重要です。
そして、時には自分の時間を持つことも忘れずに。
心身ともに健康であることが、お子さんを支えるためにも大切です。
まとめ:不登校は「終わり」ではなく「はじまり」
- 不登校は解決できる問題
- 専門家や支援機関を頼る
- 親子のコミュニケーションを大切にする
不登校は、決して終わりではありません。
お子さんを信頼し、温かく見守り、サポートしていくことが大切です。
一人で悩まず、専門家や支援機関を頼りながら、お子さんと一緒に一歩ずつ進んでいきましょう。