お子さんが学校に行かなくなってしまった…、そんな悩みを抱えていませんか?
中学生の不登校は、実は増加傾向にあり、多くの保護者の方が不安や戸惑いを感じています。
原因も様々で、いじめや勉強の悩み、人間関係など、お子さんによって異なります。もしかしたら、お子さんは「学校に行きたくない」のではなく、「行きたくても行けない」状況なのかもしれません。
この記事では、不登校の定義から原因、具体的な対応策まで、わかりやすく解説していきます。全部を読む必要はありません。次の目次から読みたいところだけをまずは読んでください。
「あの記事を読んで、子どもへの接し方がわかった」と思ってもらえるように書きました。ぜひ、参考にしてください。
学校に行きたくない中学生と不登校の原因
データから見る不登校【中学生編】
文部科学省のデータ(令和4年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果)によると、中学生の不登校は増加傾向にあります。令和4年度の中学生の不登校生徒数は193,936人で、過去最多となっています。
不登校の原因はさまざま
不登校の原因は、いじめや学業不振、友人関係など、さまざまです。文部科学省のデータ(令和3年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果)によると、中学生の不登校の原因として最も多いのは「無気力・不安」で、全体の約50%を占めています。次いで、「友人関係」が約15%、「学業不振」が約10%となっています。
なぜ学校に行けないの?
スクールカウンセラーとして、不登校の相談に多く対応してきました。
その私が、不登校について考える時に、次のポイントを重視しています。
- 家から出るのが困難
- 学校で過ごすことが困難
- 両方(家から出られないし、学校で過ごすのも難しい)
この3つを見極めた上で、困難(不登校の原因)を取り除くことが大事です。
まずは、それぞれの困難な理由を考えてみましょう。
学校に行けば平気だが、家から出ることができない
このタイプが意外と多いです。例えば、次のようなお子さんです。
- 学校に行ってしまえば何ともない
- 学校から帰ってくると『楽しかった』という
- 『学校に行きたい』という
このような場合は、学校に行きたいけれど家を出ることができないのです。
理由としては以下のようなことが考えられます。
体調不良で出られない
体調不良が原因で、家から出られないこともあります。起立性調節障害や過敏性腸症候群など、身体的な症状が現れる場合もあります。
それぞれの症状や特徴などを以下の記事でくわしく解説しています。
▶ 不登校と起立性調節障害 特徴から改善方法やカウンセリング内容を詳しく解説
▶ 過敏性腸症候群とは?不登校との関係や症状・原因・改善策を解説
外が怖くて出られない
パニック障害や不安障害、PTSD(心的外傷後ストレス障害)など、精神的な問題が原因で、外に出るのが怖いと感じるお子さんもいます。
くわしくはこちらの記事をご覧ください。
▶【不登校の背景】PTSD(心的外傷後ストレス障害)症状・原因・対策を解説
▶【学校に行けない】パニック障害と不登校:症状・原因・対策を解説
▶【不登校と不安】子どもの不安の原因と今日から使える対策を心理師が解説
家を離れるのが心配
ヤングケアラーや教育虐待など、家庭環境が原因で、家を離れるのが心配で学校に行けないケースもあります。
ヤングケアラーとは、家族の介護や家事などを担っている子どものことです。
教育虐待とは、親が子どもに過度な勉強を強要したり、暴言を吐いたりするなど、子どもの心を傷つける行為です。
面倒で出たくない
怠学や昼夜逆転など、生活習慣の乱れが原因で、学校に行くのが面倒だと感じるお子さんもいます。不登校になると、生活リズムが崩れやすく、昼夜逆転や睡眠不足に陥りやすくなります。
▶ 不登校で朝起きられないのは、なまけ? 原因と解決策を解説
ゲームをしていたい
ゲーム依存が原因で、不登校になるケースもあります。ゲームに熱中するあまり、学校に行くことを忘れ、生活リズムが崩れてしまうこともあります。
▶ 【没収は危険】不登校でゲームばかりしている子への理由と対処法
家を出ることができない場合の対応
家を出られない理由が明確な場合は、どうすればその理由を解消することができるか考えましょう。
ただし、どの場合でも簡単に解消できるわけではありません。
あわてて対応することで、家族の関係がギクシャクしたり、対応するためのストレスで症状が悪化することもあります。
急がずゆっくり進めましょう。
対応方法がわからない場合や行き詰まりを感じた時は、初回無料のカウンセリングをぜひご利用ください。
外出はできるが、学校に行けない
- 繊細過ぎて、音や匂い、他の人の反応などが気になってしまう
- 学校の近くに行くと足がすくむ
- 家の中では元気に過ごし、買い物なども苦にならない
- 学校に行かないだけで生活リズムはほとんど変わらない
学校のある時間帯に外出することは可能だけれど、学校に行けないタイプもいます。この場合は、学校生活に何らかのハードルがあると考えられます。
具体的に見ていきましょう。
繊細すぎて疲れてしまう
他の子に比べて感受性が高く、敏感な子がいます。
HSP(Highly Sensitive Person:非常に敏感な人)、あるいはHSC(Highly Sensitive Child:非常に敏感な子)とよばれることがあります。
▶ 「繊細過ぎて学校に行けない」HSCの不登校、要因と乗り越え方
先生との関係
先生が怖い、先生との相性が合わないなど、先生との関係が原因で不登校になるケースがあります。先生との関係が悪く不登校になった場合は、信頼できる大人に相談したり、スクールカウンセラーに話を聞いてもらうことも有効です。
先生との関係改善のために、親ができるサポートについてまとめた記事もありますので、参考にしてください。
クラスメイトとの関係
クラスメイトとの関係が原因で不登校になるケースも多いです。中学生になると、友人関係が複雑化し、仲間外れや陰口など、人間関係のトラブルが増える傾向があります。
また、思春期特有の感情の起伏や、周囲とのコミュニケーションがうまく取れないことが原因で、不登校になってしまうこともあります。
友達がいない
友達がいなくて、学校に行くのがつらいと感じるお子さんもいます。中学生になると、小学校時代よりも人間関係が複雑になり、新しい友達を作るのが難しいと感じる場合もあるでしょう。また、引っ越しや転校など、環境の変化がきっかけで友達ができにくくなることもあります。
いじめられる
いじめは、不登校の大きな原因の一つです。身体的な暴力だけでなく、言葉による暴力や無視、仲間外れなど、さまざまな形態があります。いじめが原因で不登校になった場合は、学校や教育委員会に相談することが大切です。また、いじめ問題に詳しい弁護士やカウンセラーに相談するのもよいでしょう。
恥ずかしい
学校では集団活動ですので、家族の理解があり家庭では普通のことも、学校では奇異にみられることがあります。
特に中学生の時期は、周りからの評価などに敏感になるお年頃。
「自分だけできない」「自分だけ違う」「みんなに見られている」などと考えてしまい、学校へ行くことが難しくなってしまいます。
トイレに行きたくなってしまう
過敏性腸症候群などで、いわゆる「おなかがゆるく」なりやすいお子さんがいます。
授業中にトイレに行くことを笑われた経験がある。あるいは、みんなに変に思われているのではないかなどと考えてしまうことがあります。
男子生徒の場合はトイレの個室に入るのが恥ずかしいと考えることもあります。
その結果、「トイレに行きたくなったらどうしよう→学校に行きたくない」と考えてしまいます。
▶ 過敏性腸症候群とは?不登校との関係や症状・原因・改善策を解説
勉強や運動などが苦手
特に、中学校では小学校に比べて学習内容が難しくなり、学習のペースも速くなります。
勉強についていけず、自信を失ってしまうお子さんもいます。
テストの点数などを笑われたり、バカにされたように思ってしまうこともあります。
また、学習障害(LD)や注意欠陥多動性障害(ADHD)、自閉スペクトラム症(ASD)などの発達障害が原因で、学習に困難を感じている場合もあります。
くわしくは、以下の記事をご覧ください。
▶ ASD(自閉スペクトラム症)について特徴や改善法などを徹底解説
▶ ADHD(注意欠陥多動症)と不登校の関係
▶ 不登校と学習障害(LD)の関係|見分け方・特徴・対応策
なんとなく怖い
学校に行くのがなんとなく怖い、不安を感じるというお子さんもいます。
中学生の時期は成長による体の変化も大きいため、違和感を感じたり、戸惑いを感じることも少なくありません。
これまで受験を経験したことのない子どもも多く、進路選択や受験対策などで悩むこともあります。
具体的な理由がない場合や、複数の要因が複合している場合もあります。
このような場合は、お子さんの不安な気持ちを理解し、安心できる環境を作ることを心がけましょう。
▶ 学校に行きたくない「理由がわからない」のはなぜ?背景と対策を解説
家から出られないし、学校にも行きたくないという両方の子も多い
不登校の原因は、どれか一つに絞れることは少なく、複合している場合が多いです。例えば、いじめが原因で不登校になったお子さんが、ゲーム依存に陥ってしまうこともあります。
具体的にどうすればいいの?
情報を得る
お子さんが不登校になったら、まず必要なのは正しい情報を得ることです。
このサイトでは、不登校に関するさまざまな情報を提供していますので、ぜひ参考にしてください。
また、不登校に関する書籍や他のサイトも参考になるでしょう。
経験者の情報はとても重要です。
同じような悩みを克服した体験談は参考になりますし、克服していない場合でも「同じような人がいる」と思うだけで心が軽くなるものです。
▶ 不登校の子どもを持つ保護者への緊急アンケート 何が負担か
できるだけ早くするべきこと
まずは気づく
不登校の初期対応は、早期発見・早期対応が重要です。
お子さんの様子がおかしいと感じたら、早めに対応することで、不登校の状態が長期化するのを防ぐことができます。
無理をしない
お子さんが学校に行きたがらないときは、無理強いしないことが大切です。
無理強いすると、お子さんのストレスが増し、不登校の状態が悪化してしまう可能性があります。
まずは、お子さんの気持ちを理解し、安心できる環境を作ってあげましょう。
ルールを決める
不登校中は、家で過ごす際のルールを決めることが大切です。
生活リズムを維持するため、起床時間や就寝時間を決めましょう。
場合によっては、無理のない範囲でゲームやスマホの利用時間を制限することも検討しましょう。
ただし、いきなり没収をしたり、全くやらせないといった極端な対応は避けるべきです。
▶ 【没収は危険】不登校でゲームばかりしている子への理由と対処法
メリハリをつける
不登校中は、メリハリのある生活を心がけることが大切です。勉強や趣味など、何か目標を持って取り組むことを促しましょう。また、適度な運動や外出も大切です。
専門家に相談する
不登校が長期化する場合は、専門家に相談することを検討しましょう。スクールカウンセラーや教育相談、小児科医などに相談することで、お子さんに合った対応策を見つけることができます。
家族で協力する
不登校は、お子さんだけの問題ではありません。家族みんなで協力し、お子さんを支えていくことが大切です。
やってはいけないこと
どうすればいいかを説明する前に、まずは「やってはいけない」ことを紹介します。何をやればいいかわからない場合でも、この「やってはいけないこと」を避けるだけでも充分です。
NG対応その1:家庭の居心地を悪くする
不登校について「家から出られない」「学校に行きたくない」という2つの視点が大事だと説明しました。
なかには「家を出られないなら、家から追いだせばいい」「家にいたくないようにすればいい」と考える方もいるかもしれません。
しかし、それは間違いです。
学校に行けず、家にもいられない状態になっては、無理をしすぎてしまったり、「消えた方がマシ」と考えてしまうことがあります。
NG対応その2:おどす、恐怖を与える
「学校に行かないと大変なことになるよ」
「こんな生活していたら、将来ダメ人間になるよ」
などと、お子さんをおどして学校に行かせようとする保護者さんがいます。
これも、うまくいきません。
「今のままではよくない」というのは、お子さんが一番よくわかっているのです。
でも、動くことができないのです。
そんな時に、家族から耳の痛くなることばかり聞かされたら、一緒にいたくなくなります。
自分の部屋にこもってしまったり「うるせぇなぁ~」などと反発してしまうだけです。
▶ 【不登校対応のコツ】「わかること」より「できること」が重要
NG対応その3:好き勝手させる
先ほど説明したように自宅の居心地を悪くすることはよくありませんが、好き勝手させるのも違います。
何も言わずゲームを好きなだけさせて、好きな時間まで起きていて、好きな時間に起きてくる。
お風呂もご飯も本人任せ、というのはよくありません。
ただし、クリニックに通院していて、お医者さんから指示があった場合は別です。
不登校の期間にできること
不登校の期間は、お子さんにとって自分自身と向き合い、新たな可能性を見出すための貴重な時間となります。焦らず、お子さんのペースに合わせて、以下のことを試してみてはいかがでしょうか。
家庭学習
不登校中は、家庭学習で学力を維持することが重要です。教科書や参考書を活用したり、オンライン学習サービスを利用するのもよいでしょう。
▶ 【事例あり】不登校の子どもにはオンライン教材が最適と考える11の理由
趣味や好きなこと
不登校中は、時間に余裕があるため、趣味や好きなことに取り組む良い機会です。好きなことに没頭することで、ストレスを解消し、心の安定を取り戻せることもあります。
読書
読書は、知識や教養を深めるだけでなく、心を豊かにする効果も期待できます。お子さんの興味関心に合った本を選んであげましょう。
適度な運動
適度な運動は、ストレス解消や健康維持に効果的です。軽い散歩やジョギングなど、無理のない範囲で運動をしましょう。
外出
外出は、気分転換になり、ストレス解消にもつながります。人混みを避けて、自然の多い場所へ行くのもよいでしょう。
オンラインゲーム
オンラインゲームは、他のプレイヤーとの交流を通じてコミュニケーション能力を高める可能性があります。ただし、ゲーム依存のリスクもあるため、利用する場合は時間を制限するなどの適切な管理が必要です。
不登校の相談先
不登校に関する悩みや不安は、一人で抱え込まずに、専門家に相談してみましょう。
教育相談所
教育相談所では、不登校に関する相談を受け付けています。専門の相談員が、お子さんの状況や悩みに合わせて、適切なアドバイスや支援を行ってくれます。
スクールカウンセラー
スクールカウンセラーは、学校に常駐するカウンセラーです。お子さんの悩みや不安を聞き、心のケアを行います。学校生活における問題を解決するためのサポートも提供しています。
クリニック
精神的な問題が疑われる場合は、病院受診を検討しましょう。適切な診断と治療を受けることで、不登校の改善につながることもあります。
何かに行けばよいかわからない場合は、かかりつけの小児科に行きましょう。
近年は、日本小児心身医学会などでも不登校の子どもへの対応について積極的に取り組んでおり、理解のある先生も増えました。
フリースクール
フリースクールは、学校に行きたくても行けない子どもたちが、安心して過ごせる場所です。学習支援や生活指導、カウンセリングなど、さまざまなサポートを受けられます。
民間支援団体
不登校の支援を行う民間団体もあります。それぞれの団体によって、提供しているサービスやサポート内容が異なりますので、事前に確認しておきましょう。
将来のこと
不登校を経験しても、将来の選択肢は狭まるわけではありません。お子さんの状況や希望に合わせて、さまざまな進路を検討できます。
全日制高校
- 特徴: 通常の高校生活を送ることができます。
- 向いているタイプ: 集団生活に適応できる、学習意欲が高いなど。
- 準備: 学習面のキャッチアップ、規則正しい生活リズムの確立が必要です。
定時制高校
- 特徴: 夜間や昼間の短時間で授業を受けられます。
- 向いているタイプ: ゆっくりしたペースで学びたい、仕事と両立したいなど。
- 準備: 基礎学力の確認、生活リズムの調整が重要です。
通信制高校
- 特徴: 自宅学習が中心で、スクーリング(登校)の回数が少ないです。
- 向いているタイプ: 自己管理能力が高い、独自のペースで学びたいなど。
- 準備: 自学自習の習慣づけ、計画的な学習スケジュールの立案が必要です。
サポート校
- 特徴: 通信制高校に在籍しながら、サポート校で日常的な指導を受けられます。
- 向いているタイプ: 個別のサポートが必要、少人数での学習を希望するなど。
- 準備: 学習面と生活面での個別サポートの必要性を確認しましょう。
高校卒業認定試験(旧大検)
- 特徴: 試験に合格すれば高校卒業と同等の資格が得られます。
- 向いているタイプ: 自学自習が得意、早期に進学や就職を希望するなど。
- 準備: 計画的な学習、試験対策が必要です。
就業
- 特徴: 高校に進学せず、直接就職する道もあります。
- 向いているタイプ: 実践的な学びを望む、早く社会に出たいなど。
- 準備: 職業訓練や資格取得、就労体験などが有効です。
これらの選択肢について、子どもの興味や適性、将来の希望を考慮しながら、じっくりと検討することが大切です。また、進路選択は一度決めたら終わりではありません。状況に応じて柔軟に見直すことも重要です。
学校に行きたくない中学生に関する、よくある質問(FAQ)
- Q子どもが学校に行きたくないと言い出したら、すぐに学校を休ませるべきですか?
- A
一概には言えません。まずは子どもの話をよく聞き、状況を理解することが大切です。
場合によっては、一時的に休むことも選択肢の一つですが、「学校に行きたくない=休む」というのは極端すぎます。大人の場合でも、「仕事に行きたくないな」「朝ご飯準備するの面倒くさいな」と思うことはあるでしょう。だからと言って、毎回仕事を休む、あるいは朝食の準備をせず寝ていることはしないはずです。「仕方ないけど、やるか!」と動く時と「今日は無理してはいけない」という時があるはずです。また、一回休むことで、次の日からやる気が出てくることもあるでしょう。「学校に行きたくない」というからすぐ休ませる、「学校に行きたくない」と言っても力づくで行かせるという判断の前に、会話をすることが大事です。
- Q不登校は長引くとダメでしょうか?
- A
不登校の期間の長さよりも、その間にどのように過ごすかが重要です。家でただ過ごすのではなく、学習を続けたり、趣味を見つけたり、少しずつ社会とつながる機会を持つことが大切です。焦らず、子どものペースに合わせて、前向きに過ごすことを心がけましょう。
不登校は「学校に行かない」というだけの話です。大事なことは学校に行っても行かなくても「何をするか」です。
- Q学校に行けていない間の学習の遅れが心配です。どうすればいいですか?
- A
- Q子どもが理由を話してくれません。どうすればいいですか?
- A
無理に聞き出そうとせず、子どもが話したくなるまで待つことが大切です。「話したくなったら聞くからね」と伝え、安心できる環境を作りましょう。もし、保護者の方がどう動いていいかわからない場合は、スクールカウンセラーなど専門家に相談することも効果的かもしれません。
- Q不登校を経験しても、将来に影響はありませんか?
- A
不登校経験が必ずしも将来にマイナスの影響を与えるわけではありません。むしろ、その経験を通じて自己理解を深めたり、新しい視点を得たりすることもあります。大切なのは、その時期をどう過ごすかです。学びを続け、自分と向き合う時間を大切にすることで、将来につながる成長の機会にもなり得ます。
不登校経験があっても大人になって大活躍している人も多くいます。
むしろ「学校に行くこと」を強制することで、「学校に行けない自分はダメな人間だ」と自己肯定感が下がってしまう方が、長期的にはマイナスとなります。
学校に行きたくない中学生への対策、まとめ
中学生の不登校は、決して珍しいことではありません。
大切なのは、お子さんの気持ちを理解し、適切なサポートをすることです。
子どもにとって重要なことは、学校に行くか行かないかではありません。
将来、1人の大人として自立した生活ができることが重要であり、学校に行くか行かないかはその手段が違うだけです。
お子さんの不登校は、成長する上での大事な経験であることを忘れないでください。
この経験をプラスにするか、単なるマイナスの出来事ととらえるかは、対応次第で変わります。
この記事をはじめとして、当サイトの記事をぜひ活用してください。
参考文献
文部科学省. (令和4年度). 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果.