「子どもが不登校…そんな時、冬休みはどう過ごしたら良いの?」と悩まれている保護者の方、多いのではないでしょうか。

「普段休んでいる分、ここで取り戻さないと」
「学校に行っていない子に、好きなように過ごさせても良いのかしら」
などと考えているご家庭も少なくありません。

しかし、冬休みこそ思いっきり休ませることが不登校克服につながります。

本記事では、不登校の子どもが少しでも充電できる冬休みの過ごし方をご紹介します。

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【みんな休み】の状況が子どもの心を解放させる

冬休みは、子どもたちに平等に与えられたのんびり過ごして良い期間。

そんな冬休みを迎える前に知っておいて欲しいことが一つあります。

それは、学校が大きなストレス源となっている不登校の子どもたちにとって、
冬休みは、そのストレスから解放される貴重な時間だということ。

みんな休みという状況が「学校へ行かなきゃ」というプレッシャーや「学校に行けない」罪悪感を和らげてくれるのです。

ぜひ、この冬休みはのんびりとした家族の時間を増やしたり、子どもが少しでも羽を伸ばし、心の充電を貯められるような時間を過ごしてみてください。

そんな時間が、子どもの心を安定させ、自己肯定感の高まりに繋がります。

冬休みを子どもも親も気持ちよく過ごすためのポイント3つ

子どもが心の充電を貯めるためには、安心できる環境づくりが大切。

ここでは、子どもも親も、気持ちよく冬休みを過ごすためのポイントを3つご紹介します。

以下の内容を参考に

「どう声かけしようかな」と想像しながら読んでいただくことをオススメします。

 冬休み中の見通しを持たせる

冬休みを互いに気持ちよく過ごすためには「子どもに見通しを持たせること」が大切です。
帰省をする、初詣に行く、買い物に行くなど、冬休みにはワクワクする予定がありますよね。
「少しでもリフレッシュしてほしい」と子どものことを考え、予定を立てている家庭も多いと思います。

しかし、出かける直前に「行きたくない」と言う子どももいます。
「どうして?楽しいはずなのに」と思ってしまうかもしれませんが、子供からしたら、自分のペースを崩されてしまう不安が大きいのです。

特に、不登校の子どもは環境の変化や突然の出来事に敏感です。
外出には、大きなエネルギーを必要とします。
ここで大事なのは、子どもに心の準備をさせること。

「◯日の△時に〜へ行くよ」と数日前からアナウンスをし、見通しを持たせましょう。
子どもなりに心の準備をし、当日だいぶ気持ちが落ち着きます。

お子さんにタイムスケジュールを伝えて、具体的なイメージをさせ
ご家族も同じイメージを共有しつつ、予想外のことが起きることも想定おきましょう。

   終わりの時間を伝える

子どもがさらに安心できるのは、「用事が終わる時間を分かっている」状況です。
いつからいつまで外出するのか、終わりの時間がわかると、子どもなりに心の準備ができます。

「この時間まで頑張ってみよう」
「これが終われば家に帰れる…!」と“頑張るリミット”を設けられ、不安が少し解消されます。

学校オーラを出さない

冬休みは、“皆んな学校を休んで良い”というお墨付きのある期間。
だからこそ、不登校の子どもたちも安心して心と体を休めることができます。
子どもが心をしっかりと充電するには、“学校”のストレスから解放された環境が必要です。

ここで重要なのは、保護者の方も「学校から離れる=学校オーラを出さない」こと。
子どもたちは、保護者の方の言葉の端々や、表情から色んな思いを感じ取っています。

「冬休みを満喫できたら、登校できるかもしれない」
「これだけ休んだのだから、少しくらい変化があるだろう」
など、冬休みを機に子どもに前向きな変化があって欲しいと願うこともあるでしょう。

しかし、このような“学校に関する期待”を子どもが感じ取ってしまった場合、大きなプレッシャーになり、心から安心して休むことができなくなります。
例えば、次のような言葉はお子さんに不要なプレッシャーを与え、逆効果になります。

「休みの日はこんなに元気なんだから、学校にも行けるよね?」
「学校に行けないのに、こんなに遊んでいるなんて他の子に見られたら恥ずかしい」

親も子も、学校を忘れて思いっきり休んでみる。
そんな時間が、子どものエネルギーとなり、前向きな気持ちを取り戻すことに繋がります。

 

冬休み親子で楽しめる過ごし方3選

一年の計を考える 

新年は、「新しい気持ちで頑張ろう」と気持ちをリセットさせるきっかけになります。
「一年の計は元旦にあり」と言うことわざもあります。
新年を迎えたら、この1年の見通しを立ててみるのはいかがでしょうか。

大切なのは、子どもがワクワクできる内容を考えること。

  • やってみたいこと
  • 行ってみたい場所
  • 夢中になっているゲームの目標
  • 好きなアニメの放送スケジュール 
             など…

子どもの興味・関心に合わせた内容で、少し先のことを一緒に考えてみると「なんだかこの1年、楽しみだな」という気持ちになれるかもしれません。

  ゲーム大会(親子で楽しめるゲーム)

普段忙しくて、子どもと一緒に遊ぶことができていない!というご家庭もあると思います。
時間にゆとりのある年末年始に、ゲーム大会で楽しい時間を過ごしてみませんか?

テレビゲームやボードゲーム、カードゲームなど、親子で楽しめるゲームはたくさんあります。

子どもが夢中になっているゲームで対戦したり、協力プレイで絆を深めたり。
お父さんやお母さんが、一緒にゲームをしてくれることは、子どもにとって嬉しい思い出になります。

また、一緒にゲームをすることで、子どもの意外な一面や頑張りが見えることがあります。

策士なところ
教えるのが上手なところ
集中力が高いところ
負けず嫌いなところ
地理に詳しいところ

…など、普段の生活では見えない一面を知り、子どもを褒めるきっかけにもなりますよ。

大掃除

大掃除と聞くと、子どもはやりたがらないイメージがあるかもしれません。
しかし、やりたくなるような仕組みを整えてあげると、楽しく取り組むことができます。

コツは、掃除させようとしないこと。

まずは子どもに、「楽しそうなことしているな」と感じさせることが大切です。

ポイントは以下の3つ。

①大人が楽しそうに掃除をする

「わ〜!汚い!」「こんなに埃が取れた!気持ち良いな〜」と掃除を楽しむ姿は、子どもの“やってみたい”気持ちを掻き立てます。

②子どもが手伝おうとしたら褒める!

部屋を片付け始めたり、見よう見まねで掃除を始めたり、子どもが少しでも掃除に参加しようとしたら「ありがとう!嬉しいよ」と褒めることが大切です。

一度掃除した部分や、正直触って欲しくない箇所でも、危険でなければグッと我慢。
子どもの意欲を尊重します。

③思い切って頼んでみる

子どもが掃除に参加し始めたら、思い切って頼んでみるのもオススメ。
子どもは興味のあることを任されると、力を発揮することがあります。

掃除中に気をつけて欲しいこと、困ったら助けを呼ぶなどのルールを一緒に確認したら、子どものやりたいようにさせます。

時には、服や床がびしょびしょになったり、かえって掃除箇所が増えてしまったり、子どもが途中で投げ出すこともあるかもしれません。

ここで子どもを叱ってしまうのは、逆効果。

手伝おうとしてくれた気持ちや行動を尊重し、褒めることで「手伝ってよかった」という気持ちに繋げましょう。

冬休み明けに向けて親ができる環境づくり

冬休み明けの学校復帰は、子どもにとっても保護者にとっても大きな不安があると思います。
しかし、早め早めに心の準備や環境を整え始めることで、スムーズな学校復帰を目指せます。

具体的なステップ

①生活リズムを整える

冬休みは2週間程度。
一度生活リズムが崩れてしまうと、立て直すことが難しくなります。
休み期間中に大きくリズムが崩れないようしましょう。

どうしても大みそかに夜更かしをするなどは想定内。
三が日が過ぎたら学校生活のリズムに近づけていくといいでしょう。

「その日はいいけれど、この日からはダメ」といった約束ができるようになると、
他のルール決めなどもしやすくなります。

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不登校と昼夜逆転:子どもの生活リズムを整えるためのヒント

②学校との連携

担任の先生と連絡を取り、冬休み明けの過ごし方について相談してみましょう。
すぐに登校できなくても、学校のプリントを受け取る、冬休み中にやった書初めを渡すなど、学校との接点が作れます。

③心の準備

冬休み中は家族団らんの時間も増えるでしょう。
子どもの不安な気持ちをじっくり聞き、受け止め、寄り添いましょう。

子どもの言葉にどう答えていいかわからないこともあると思います。
必要に応じて冬休みが明けてからでいいのでスクールカウンセラーや専門機関に相談してみましょう。

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まとめ:大切なのは子どものペースを尊重すること

子どものペースを尊重し、「ゆっくり、のんびり過ごして良いよ」というメッセージを伝えながら冬休みを過ごしましょう。

家族みんなで羽を伸ばす。学校のことを少し忘れて、家族の時間を大切にしてください。

保護者の方の笑顔や、穏やかな気持ちは、子どもの安心感に繋がります。

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