「誰かに相談したいけど、こんなことで相談していいのかな…」
「カウンセリングは、もっと大変な人が受けるものでしょう?私なんてカウンセリングするほどでは…」
毎日、家族のために、仕事のためにと走り続ける中で、ご自身の問題を後回しにしてませんか?
カウンセリングは、特別なものではなく、あなたとご家族がより良い毎日を送るための「作戦会議」の場です。
この記事では、カウンセリングの基本から種類、料金、具体的な相談内容までを網羅的に解説します。
さらに、「たった3分でわかる!あなたに合った心の整理術を見つける『4タイプ診断』」もご用意しました。
この記事でカウンセリングの全体像を掴み、あなたに合ったサポートを見つける第一歩を踏み出しましょう。
いまの私にピッタリのカウンセリングは?
さまざまなカウンセリングがあります。
その時々の問題の内容やどのようなアドバイスが必要か迷いますよね。
3分以内にあなたにピッタリのカウンセリングがわかります。

カウンセリング(Counseling)と、心理療法(Psychotherapy)は厳密には異なりますが、一般的には明確に区別せずに用いられます。こ
の記事でも心理療法についても含めて「カウンセリング」とさせていただきます。
カウンセリングと心理療法の違いに関する詳細を知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
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カウンセリングとは、専門家と悩みを解決する「こころの作戦会議」です
カウンセリングとは、一言でいえば「公認心理師などの専門家との対話を通して、悩みを整理し解決を目指すプロセス」のことです。
決して、一方的にアドバイスをされたり、考えを否定されたりする場ではありません。
安全が守られた環境で安心して本音を話すことで、ご自身の本当の気持ちや具体的な解決策が見つかります。
対話だけで悩みが解決に向かう理由
客観的な視点を持つカウンセラー(専門家)と話すことで、感情的になっていた自分を落ち着かせ、一人では見つけられなかった新しい選択肢に気づけます。
私たちは、自分一人の知識や経験はどうしても限られてしまいます。カウンセラーは専門的な知識やさまざまな問題が解決するコツや悪化してしまう要因などを把握しているので、問題の悪化を防ぎ解決につなげることができるのです。
薬ではなく言葉で状況を改善する
病院での治療とは異なり、診断や薬の処方は行いません。
その分、対話にじっくりと時間をかけ、あなた自身の力で問題に向き合えるようサポートします。
心理療法や病院との違いについては、くわしく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
カウンセリングは、さまざまな角度から悩みを解消できる
カウンセリング(心理療法)とひとことで言っても、さまざまなアプローチがあります。
例えば、Wikipediaの心理療法の一覧には、およそ100種の心理療法があります。
さらに、家族療法に構造派、多世代派、戦略派などがあるように、それぞれのアプローチから派生した流派もあります。
現在でもさらに新しいアプローチも生まれており、この数は増え続けています。

実際のカウンセリングでは、カウンセラーが複数のアプローチを駆使して相談者の問題解決のために最適なアレンジしています。
今のあなたに合うのはどれ?4種類のカウンセリング・アプローチ

たくさんのアプローチがあるのはわかったけれど、よくわからない。
なんだか難しそうで、相談するのがこわい。

確かに分かりにくいですよね。でもご安心ください。
大きく4つに分けて考えるとわかりやすく、自分に合ったアプローチがわかります。
当サイトでは、みなさんに分かりやすく理解できるように、大きく4つに分類して説明します。
生い立ちを振り返り原因を深掘り:力動系アプローチ
相談者ご自身の内面や過去の経験を探求することで問題を深く知るアプローチです。
代表的なアプローチ:精神分析など
「わかってもらえる」ことで自信を回復:共感系アプローチ
相談者自身がカウンセラーとの対話の中で、気づきや成長によって問題と向き合うアプローチです。
代表的なアプローチ:来談者中心療法、フォーカシングなど
良い行動を増やし、不適切な行動を減らす:行動系アプローチ
相談者の具体的な思考のクセや行動パターンに焦点を当てて、問題改善をめざすアプローチです。
代表的なアプローチ:応用行動分析、認知行動療法、ゲシュタルト療法など
悪循環を切り、良循環を作る:相互作用系アプローチ
個人内の思考ではなく、人や環境との関係性に焦点を当てて、問題解決を目指すアプローチです。
代表的なアプローチ:ブリーフセラピー、家族療法、ナラティブセラピーなど
カウンセリングをキャッチボールの練習に例えると?
ここでは、わかりやすいように「ボールが上手に投げられない」という問題で考えてみましょう。
力動系:これまでの生い立ちを振り返り根本原因を探る
なぜうまく投げられないのか、生い立ちを振り返り、原因を探ります。その中で、「投げることへの恐怖」や「本当は上達したくない」などの無意識を扱います。
時間がかかり、振り返りたくない部分が出てくることもあるでしょう。
共感系:対話をつづけることで、本人が気づき成長する
本人自身がで失敗するマインドや苦手な部分などに気づき改善できるように、丁寧に話を聞きます。
自分の中のモヤモヤしたものを整理するのには適しています。
行動系:細かい動きを具体的にほめて伸ばす
筋肉の動きや目線など詳しく分析し、適切な箇所をほめる。不適切な部分は継続しないようにトレーニングをします。
良い部分を伸ばしていき、苦手な部分をカバーできるようにします。論理的に知りたい方に適しています。
相互作用系:今から自然と上手に投げられる状況を作る
ボールを変えたり、キャッチャーの位置を変えることで、自然と上手に投げられる状況を作ります。
「原因追及などはいいから、早く改善したい」という場合に適しています。
また、ご自身の問題だけでなく、保護者の方がお子さんのこと、上司の方が部下のこと、お友達やパートナーのことなどの問題解決ができることも特徴です。

このように、それぞれのアプローチには特徴があります。
「どのアプローチが一番すぐれているか」ではなく、「どのアプローチが、今の自分に必要か」と考えるのがおススメです。
これまでの生い立ちを振り返ることが必要な時もあるでしょうし、自分で気づくことも必要です。また、「原因がわからなくても、うまく投げられればそれでいい」という時もあるでしょう。
今のあなたは、どのアプローチが必要ですか?
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不登校から夫婦関係まで、保護者が相談できる悩み一覧
「こんなことを相談してもいいのだろうか」とためらう必要は全くありません。
子育てのことから、お仕事のこと、ご自身のこと、夫婦や家族のことまで。
あなたが「悩みだ」「困っている」と感じていれば、それは全てカウンセリングの対象となります。
不登校の問題を例にあげれば、文部科学省の調査では、2023年度の小中学生の不登校児童生徒数は過去最多の約34万6千人と報告されており、これは決して特別な家庭だけの問題ではないことを示しています。
カウンセリングを行うことで、子どもへの接し方や将来の進路、家族との意見の相違、学習面や性格面の改善などが規定できます。
相談できる内容
これらの悩みを一人で抱える必要はまったくありません。誰しも完ぺきにこなすことは難しく、心に負担がかかります。
カウンセリング料金の相場は?保険適用や費用を抑える方法も解説
カウンセリングを検討する上で、費用は重要な要素です。ここでは、料金の相場や保険適用、費用を抑えるための選択肢について、正確な情報をお伝えします。
料金相場:1回5,000円〜15,000円が目安
民間のカウンセリングルームの場合、1回50分〜60分で5,000円〜15,000円が一般的な相場です。カウンセラーの専門性や経験、そして地域によって料金は変動します。近年利用者が増えているオンラインカウンセリングでは、比較的安価な料金設定の場所もあります。
健康保険は使える?原則適用外だが例外も
原則として、臨床心理士や公認心理師によるカウンセリングは医療行為とは見なされないため、健康保険は適用されず、全額自己負担となります。 ただし、精神科や心療内科で医師による明確な診断があり、その治療計画の一環として医師自身がカウンセリングを行う場合など、ごく限られたケースでは保険が適用されることがあります。
医療費控除の対象にはなる?
医療費控除も、健康保険の適用と基本的に連動しています。したがって、自費で受けるカウンセリングの費用は、原則として医療費控除の対象にはなりません。
料金に関するより詳しい解説や、費用を抑える具体的な方法については、こちらの記事をご覧ください。
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安心して相談いただくために:カウンセラーが守る『約束』
ご自身の深い悩みを話すことに、不安やためらいを感じるのは自然なことです。皆様に安心してご相談いただくため、公認心理師や臨床心理士といった専門家には、法律や倫理規定によって守るべき厳格な『約束』が課せられています。
カウンセラーは以下の内容を守っています。
- 秘密を守る(守秘義務)
ご相談いただいた内容が、ご本人の許可なく外部に漏れることは決してありません。これは「守秘義務」と呼ばれ、公認心理師法にも定められた極めて重要な義務です。 - 適切な関係性(多重関係の禁止)
カウンセラーは、カウンセリング以外の場で個人的な関係を持つことは「多重関係」として固く禁じられています。これは、カウンセラーが客観的な視点を保ち、あなたの利益を最優先するための重要なルールです。 - 学び続ける(資質向上の責務)
カウンセラーには、常に最新の知見を学び、自身の専門性を高め続ける「資質向上の責務」が課せられています。私たちは、常に最善のサポートが提供できるよう、自己研鑽を怠らないことをお約束します。
【Q&A】カウンセリングのよくある質問
Q仕事と子育ての両立で常にイライラしてしまい、子どもに当たってしまうこともあります。こんなことでも相談していいのでしょうか?
もちろんです。むしろ、その悩みこそ、カウンセリングで話していただきたい内容です。『子育てでイライラするのは自分のせいだ』とご自身を責める必要はありません。多くの保護者の方が同じようなストレスを抱えており、専門家と話すことで心の整理がつき、お子さんへの関わり方にも良い変化が生まれるケースが非常に多いです。
- Qカウンセリングは、心が弱い人が受けるものですか?
- A
いいえ、それは誤解です。カウンセリングは、心を整理し次の一歩を踏み出すための「思考のトレーニング」の場です。アスリートが最高のパフォーマンスのためにフィジカルトレーニングをするように、心を整え問題解決能力を高めるのは、非常に前向きで価値のある活動です。
- Q子どもがカウンセリングを嫌がります。どうすればいいですか?
- A
無理強いは禁物です。まず保護者の方だけでご相談ください。
ブリーフセラピーなどの場合は、お子さんご自身が相談するよりも、ご家族が相談した方が問題解決が早い場合もあります。カウンセリングの時間内にお子さんにアプローチするよりも、日常生活でお子さんへのご家族の声掛けなどを工夫した方が効果的なことがあるからです。
<ここに「子どもがカウンセリングを嫌がる場合の対応」の記事へのリンクを挿入>
- Q最近、AIやスマートフォンのアプリを使ったカウンセリングあります。カウンセラーへのカウンセリングより手軽なのですが、何が違うのですか?
- A
AIやアプリを活用したメンタルヘルスケアは「メンタルヘルステック」と呼ばれ、近年急速に発展しています 。日々の気持ちを手軽に記録したり、セルフケアに取り組んだりできる、非常に便利なツールがでています。
私たち専門家によるカウンセリングの最大の特徴は、言葉にならない感情や表情、声のトーンといった非言語的なコミュニケーションを含めた、温かい人間同士の対話にあります。また、カウンセラー独自の経験や知識があるので、ご相談に具体的かつ有効な解決策が提案できるのです。
したがって、「様子を見ましょう」「見守りましょう」というカウンセラーに相談するよりは、AIに相談した方が良い場合もあります。
一人で抱え込まず、まずは「話してみる」ことから試しましょう
カウンセリングが決して特別なものではありません。
誰もが使える心強いサポートの一つだとお判りいただけたでしょうか。
あなたの悩みは、決して個人的な問題や弱さではありません。
「何から話せばいいかわからない」「自分に合うか一度試してみたい」という気持ちになっていたら、私たちが全力でサポートします。
ぜんとカウンセリングでは、あなたのための初回60分の無料オンラインカウンセリングをご用意しています。
今抱えているお悩みを整理し、どのような選択肢があるのかを考えるあなたのためだけの「作戦会議」です。無理な勧誘は一切ありません。継続するかどうかは話しながら決めてください。
下のボタンからお気軽にお申し込みください。あなたの心が少しでも軽くなる、そのきっかけとなれれば幸いです。
引用参考文献
令和5年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果概要
更新情報
25/07/10 新規記事掲載